2020年10月2日(金)
【素朴な疑問シリーズ】Q.フッ素でむし歯予防できるって、ホント?
●フッ素は、むし歯予防の強い味方です。
フッ素は、歯のカルシウムなどの溶け出し(脱灰)を抑制し、歯のカルシウムなどの取り込み(再石灰化)を促進します。また、むし歯の原因菌(ミュータンス菌)の活動を抑える作用もあります。大竹市では、5年間のフッ素洗口により、3つの小学校で6年生のむし歯の本数が約1/3に減りました。
ちなみに、フッ素は、子どもの歯だけでなく、大人の歯にも有効です。大人でも歯の根の部分が露出すると非常にむし歯が発生しやすくなります。歯根のむし歯予防として、54歳以上の成人に対して、フッ素配合歯磨剤を1日2回1年間使用したところ、使わなかった人と比較して67%の予防効果がありました。
●フッ素ケアの方法
歯科医院では、むし歯予防の専門的処置として、フッ素塗布が行われます。家庭ではフッ素配合の研磨剤/ジェルや洗口液(マウスウォッシュ)を上手に活用し、積極的にむし歯予防をしましょう。
(STEP1)歯科医院で、フッ素塗布
歯科医院では、高い濃度のフッ素を使用します。電気的泳動法、トレー法、ブラッシング法などで塗布していきます。塗布後30分間は、うがいをしたり、飲食は避けてください。3~4ヶ月に1回を目安に定期的にフッ素塗布を受けましょう。
(STEP2)毎食後、フッ素配合の研磨剤/ジェル
❶何もつけずに時間をかけてみがき、しっかりうがいをします。
❷歯ブラシに適当量の歯磨剤やジェルをつけ、口の中全体に広げます。
❸歯磨剤の場合は、軽くうがいをしましょう。ジェルの場合は、使用後30分は うがいや飲食は避けましょう。
(STEP3)就寝前に、フッ素配合の洗口液(マウスウォッシュ)
❶ハミガキをしっかりした後に、フッ素洗口をしてください。
❷洗口後30分はうがいや飲食は避けましょう。(就寝中は飲食せず、かつ唾液 の分泌量が少ないので、就寝前のフッ素洗口は特におススメです。)
- 【監修】広島県歯科医師会
◎参考資料: 広島県歯科医師会作成 歯科保健普及啓発資料
(https://www.hpda.or.jp/dental/pamphlet.html)
(https://www.hpda.or.jp/dental/pamphlet.html)