2015年7月14日(火)
今から金銭感覚を身に付けよう
子どもにお小遣いをあげる年齢は?どれぐらいあげたらいいの?など、お小遣いをあげるタイミングがわからない親御さんも多いのではないでしょうか。そこで、子ども職業ナビゲーター・奥貴美子さんに子どもの金銭教育について聞きました。
【独自のルールを作ること】
「●●が欲しいからお小遣いちょうだい」とお子さんに言われたことありませんか。ただやみくもに言われた金額をあげるのではなく、なぜ必要なのか理由を聞いていますか?理由をきちんと聞いて、納得できなければ、それをきちんとお子さんに説明して、理解してもらうことが大切だと思います。感情的になって「ダメ」の一点張りをすると親子の信頼関係が悪くなってしまうかもしれません。我が家は、10歳と13歳の子どもがいますが、お小遣い帳をつけさせて、自分専用の通帳を持たせています。もし、お小遣い帳への記入漏れや間違っていたら、次の月のお小遣いはナシ。というように独自のルールを作って子どもにお金の大切さや金銭感覚を身に付けさせています。(定着するまでには、時間がかかりますが、これもトレーニングです)
【奥家のお小遣い事情】
我が家では毎月、1500円と3000円のお小遣いをあげています。(※表参照)
「貯金」と「自分用」という風にお小遣いの使い分けをしています。こうすることで将来、自分でお金を稼ぐようになったときに管理ができるようになると考えています。また、自分専用の通帳を作ってあげることで「お金の大切さ」を知るいい機会になると思いますよ。
【金銭教育は早ければ早いほどいい】
「何歳からお小遣いをあげればいいの?」そんな質問を聞くことがあります。私は「早ければ早いほどいい」と答えています。誰でも一生、お金と付き合う必要があるからです。子どもの頃から、お金の知識を学び、管理をすることで将来、お金に対する意識が変わってくると思います。そうすることで無駄遣いが減り、大きくなったときにお金にまつわるトラブルを避けることができるようになるかもしれません。
【夏休みはいいタイミング】
夏休みは、学校が休みということもあり、自由になる時間が増えます。買い物に行くことも増えるでしょう。この機会に「お小遣い帳をつける」ことをはじめてみてはいかがでしょうか。ただし、最初は記入を間違えるもの、ということを知っておいていただければと思います。わが子も間違えて記入することや、記入忘れなどが多く、何度も教えました。繰り返し教えていくうちに覚えてきますので、根気よく見守ってあげることが親としての役目かもしれませんね。
- 奥貴美子(おく・きみこ) 子ども職業ナビゲーター、親子キャリアラボ代表
- 中高生海外派遣事業の引率担当や、子ども向け英語教室の管理エリアスーパーバイザー、心理学を活かしたテレアポマネージャーなどを経て独立し、「子ども職業セレクト研究所 親子キャリアラボ」を立ち上げる。培ってきた観察力と質問力で子どもたちが自分らしい職業選択をできるようサポートを行い、子ども職業ナビゲーターとして活動中。
子ども時代から自己実現できる力を育む敎育を行う、キッズキャリアクラブ(KCC)の運営、また、定期的に、親のための、子ども才能発見座談会などの勉強会も行っている、毎回キャンセル待ちが出る程の人気。
子ども自身が主体的に人生を選択できる子育てを自らも実践している2児の母。