2015年8月19日(水)
いつも以上に子どもと接する機会を増やそう
「どうやって子どもと接したらいいのかわからない・・」というお父さんたちの悩みを少しでも改善するために、パパフレンド協会の代表理事、北佳弘さんに話を聞きました。
【自分にできそうなことからはじめてみよう】
母親に比べて子どもと一緒にいる時間が少なく、普段どういう会話をしているかわからない父親が多いと思います。なので、こういった悩みが出てくるのではないでしょうか。いざ子育てに積極的になろうとすると、悩みを共有する場所がなく、自分一人で抱え込んでしまうケースが多く見受けられます。母親同士オープンスペースなどで悩みを解決できる場所があり、相談できますが、父親にはほとんどそういった場がありません。ですが、子どもと接する時期は限られています。まずは、小さなことからでもいいので、できそうなことからはじめてみてはいかがでしょうか。例えば、お風呂に一緒に入る日を増やす、一週間に3回は夕食を一緒に食べる、といったように少しずつ接する機会を増やしていきましょう。「子どもとどう接すればいいのかわからない・・」と考え込む前に、コミュニケーションをとることで、距離を近づけていきませんか。
【子どもの情報を知ること】
子どものことを知ろうといきなり積極的になっても、これまでの様子はわからないと思います。そこで、母親は父親に、今日学校でどんなことがあったか、とかテストで100点とったよ、とか子どものその日あった出来事について、情報提供してあげるといいかもしれません。些細なことでも構いませんので、共有しあうことが大切だと思います。情報を知ることで、今まで知らなかったことを知るいい機会になるのではないでしょうか。
【イベントに参加してみよう 】
きっかけとして、親子で参加できるイベントに行ってみるのもオススメです。例えばキャンプや釣り、といったアウトドアイベント。力仕事は父親の見せ所ですし、一緒に作業することで、子どもが知らない父親の一面を見せることもでき、逆に父親が知らない子どもの一面を発見できるでしょう。そこから会話が生まれ、信頼関係を築くことができると思います。また自分(の)以外の子どもたちと接することで、自分の子どもとは違う部分が見えてきて、子どもに対する見方が変わるかもしれません。
【無理はしないこと】
子どものことを知ろうと無理をしすぎると、いずれ疲れが出てしまい、辛くなってしまうこともあります。最初は、「焦らなくて大丈夫」ぐらいの気持ちでいましょう。何事も頑張りすぎは禁物です。一歩ずつでいいんです。ゆっくりと歩み寄っていけば、通じるはずです。
- 北 佳弘(きた・よしひろ)
パパフレンド協会 代表理事 - 1980年生まれ、3児の父親。呉大学(現広島文化学園大学)卒業後、 会社員、自営業を経て、2009年3月より専業主夫となる。週末を中心に父親支援活動を行う。
PaPaLife研究所代表
広島県男女共同参画財団評議員
広島市男女共同参画審議会委員
広島市男女共同参画推進員
広島県小児救急医療電話相談事業運営協議会委員