2016年3月16日(水)
携帯電話やスマホ、SNSとの付き合い方
もうすぐ新年度がスタートします。学年が上がることで、子どもに携帯電話やスマホを持たせる家庭が増えてくる時期ではないでしょうか。便利ですが、使い方を誤ると事件やトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。親として、携帯電話やスマホを子どもに持たせるとき、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。そこで、FacebookやLINEなどのSNS地域活用アドバイザー・講師を行っているACS(あくす) 代表、笹川進吾さんに聞きました。
年々増加している所持率
私は、県内の学校で講演を行うことが多々あるのですが、年々、携帯電話やスマホの所持率が増加し、子育て全体に携帯電話やスマホの存在があるように感じます。生活スタイルの変化から「塾や習い事で帰りが遅いので持たせる」「みんなが持っているから」「連絡用のため」という理由で、小学校4年生頃から持ち始める子どもが増えているようです。その際、ルール作りもせずに渡すことが問題です。
最近では、LINEやFacebookといったSNS上のトラブルもよく耳にしますし、これらは良い情報から悪い情報まで、色んな情報を与えてしまうので、お子さんを守るためにも上手な付き合い方をすることが必要です。
最近では、LINEやFacebookといったSNS上のトラブルもよく耳にしますし、これらは良い情報から悪い情報まで、色んな情報を与えてしまうので、お子さんを守るためにも上手な付き合い方をすることが必要です。
コミュニケーション不足からくるトラブル
昔みたいに顔と顔を合わせて会話をする、ということが減り、連絡は全て携帯電話・スマホで・・・という付き合い方が多くなりました。よくある事例はLINEでのトラブル。ほとんど文字だけの会話ですので、そんなつもりではなくても相手は違う風にとらえてしまうケースが多々あります。例えば、「●●ちゃんと遊ばない」の書き込み。「遊ばない?」と問いかけているつもりが、「?」を付けなかっただけで、「遊びたくない」という否定形にとらえられてしまいます。
ルールを決めること
携帯電話やスマホを持つとき、親子で話し合ってルールを作りましょう。最初が肝心です。下記、一例を参考にしてみてください。(※表参照)
全体のポイントとしては、ルールを決める話し合いの際、子どもの意見をよく聞き、家族全員の生活習慣を見直してみることが大切です。子どもが21時までインターネットをするなら、親御さんも21時までといったように子どもさんが守りやすいルール作りをしてみましょう。完全に禁止することは逆効果になりますので、注意が必要です。口約束だと守られない場合がありますので、紙に書いて家族全員が見えるところに張り出すこともオススメですよ。また有害サイト等へアクセスしないようフィルタリング機能を必ず活用しましょう。
他にもSNS上での「名前、顔、声、友だち」といったプライバシー情報の公開やつながりのルールをお子さんと親御さんで話し合ってみましょう。(※表参照)
もし、トラブルにあってしまったら
いつどこでトラブルに遭うかわかりません。もしものとき、学校や教育委員会、消費生活センター、広島県警本部サイバー犯罪相談窓口などの機関に相談しましょう。
インターネットの文字や写真動画の世界だけではなく、現実社会で楽しいことを見つけることも大事だと思います。週に一度は、携帯電話やスマホ、SNSから離れて、家族で楽しい時間を過ごす生活してみましょう。
- SNS地域活用アドバイザー・講師 ACS(あくす) 代表
笹川 進吾(ささがわ・しんご) - IT時代の地域活性化、防犯・防災、子育てなどについて『楽しく愉快な』をキーワードに指導、講座、講演。ケータイ・スマホ、SNSなどデジタルとの賢いつき合い方を優しくわかりやすく伝授している。特に、子どもの携帯電話&スマホ等のネットトラブル問題については、広島市電子メディア・インストラクターとして、啓発講演活動をしている
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