2016年5月18日(水)
子どもの集中力!気が散りやすい子どもを変えるには?
「子どもの集中力がない…」「勉強をはじめてもすぐに他のことに目移りしてしまう」など、お子さんの集中力に関してお悩みの声を聞くことがあります。自身の子どもの集中力が無いと、どうしても焦ってしまうものです。そう、わが子の将来が心配になるのですよね。そこで、廿日市中学校で校長を務める沼本愼二先生にお話しを伺いました。
新学期がはじまり、先生やクラスが変わったり学校に慣れなかったり、気持ちが落ち着かない時期です。でも新しい学年だからこそ気持ちを新たに学習に取り組むチャンスです。
しかし、「ゲームばかりやっていないで、さっさと宿題をしなさい」と無理に勉強をさせようとしても、本人にやる気がなければ身につきません。そもそも、やる気や集中力がなければ勉強に身が入らないのです。逆に「何で勉強しないといけないの?」「この問題できなくても、将来関係ないでしょ?」と子どもから言い返されることがあるのではないでしょうか。そんなとき、お父さん・お母さんはなんと答えていますか?
しかし、「ゲームばかりやっていないで、さっさと宿題をしなさい」と無理に勉強をさせようとしても、本人にやる気がなければ身につきません。そもそも、やる気や集中力がなければ勉強に身が入らないのです。逆に「何で勉強しないといけないの?」「この問題できなくても、将来関係ないでしょ?」と子どもから言い返されることがあるのではないでしょうか。そんなとき、お父さん・お母さんはなんと答えていますか?
たしかに学校の勉強は多くの場合、直接は将来の役に立たないのかもしれません。しかし、勉強することで身に付けることができる能力があります。それを子どもに説明することで、やる気を引き出すことにつながるのです。
●「何のために」やるのか
何のために勉強するのか。何のために部活動をするのか。というふうに,常に「何のために」という目的意識を持つことが大事です。よく「目標を持ちなさい」「夢を持ちなさい」と言いますが、言うのは簡単です。しかし実際に、目標や夢を持っている子どもたちが少ないのが現状です。それだけ親が子どもの心を育てていないのです。そんな今の子どもたちのことを「やる気がない」「辛抱が足りない」「根性がない」などと一般的に言いますが、子どもたちに目標や夢がないわけではないのです。また、実はやる気や根性があるのです。というのは、親が見えなくして消してしまっているのです。あなたのお子さんもきっと幼い頃は「○○になる!なりたい」と夢を言っていましたよね。歩く、走る、自転車に乗る…ことに対して並大抵ではない努力をしています。一方で大人たちは「今日は疲れた」「やってられない」「無駄」「無理」などの言葉や愚痴を吐き、未来に希望を持てなくなっています。
“子どもは親の真似をする”
今一度、親としての自分を振り返ってみましょう。
・毎日生き生きを楽しく生活や仕事をしている姿を見せていますか?
・大人っていいなと思える姿を見せていますか?
・自分のしている仕事に誇りを持って子どもに語っていますか?
今一度、親としての自分を振り返ってみましょう。
・毎日生き生きを楽しく生活や仕事をしている姿を見せていますか?
・大人っていいなと思える姿を見せていますか?
・自分のしている仕事に誇りを持って子どもに語っていますか?
今の子どもの現状は、大人である親たちが子どもたちに見せてきた姿や発してきた言葉、行動をすべて反映しているのです。親たちは仕事が楽しく、未来に「目標」や「夢」を持ち、それに向かっていく姿を見せることが大切です。「あんな大人になりたい」と憧れ、尊敬される存在にならなければならないのです。
そして、家庭での父親・母親それぞれの役割や互いの存在を認めること、相手を尊敬、尊敬できる言葉を発する会話をできることが望ましいです。そのような家庭を築いていこうとすることで、子どもたちの「根っこ」を育てるための土壌を作ることができるのです。
よく肥えた栄養のある土壌に種を蒔くと植物がすくすくを育つように、子どもの可能性を引き上げるために、大きくしっかりとした「根っこ」を育てることを親は重視しなければなりません。
親が優しく手を差し伸べて、やる気が爆発するきっかけを作ってあげれば、 どんな子どもでも勝手に伸びていきます。
子どもの能力は親の子育て能力で決まります!
そして、家庭での父親・母親それぞれの役割や互いの存在を認めること、相手を尊敬、尊敬できる言葉を発する会話をできることが望ましいです。そのような家庭を築いていこうとすることで、子どもたちの「根っこ」を育てるための土壌を作ることができるのです。
よく肥えた栄養のある土壌に種を蒔くと植物がすくすくを育つように、子どもの可能性を引き上げるために、大きくしっかりとした「根っこ」を育てることを親は重視しなければなりません。
親が優しく手を差し伸べて、やる気が爆発するきっかけを作ってあげれば、 どんな子どもでも勝手に伸びていきます。
子どもの能力は親の子育て能力で決まります!
- アドバイザー
沼本 愼二 (ぬまもと・しんじ)
廿日市市立廿日市中学校 校長 - 県教委初の行政職からの校長2年目。約10年前、県職員から県教委に出向、以来、教育畑を歩む。「沼ちゃん」の愛称で親しまれ、教育講演会の依頼も絶えない。
生徒へのメッセージは「何のために」を理解し語れる、他者の感動に喜びを感じる、ことのできる人間になること。
(電話)0829-32-3191