2016年7月13日(水)
「宿題やったの?」と親が言わなくてもやれる子に
“子どもが勉強をしない”とお悩みのお父さん・お母さんは多いのではないでしょうか。何度言ってもなかなか動かず、困ってしまうことも多いですね。これから始まる夏休みに向け、子どもの学習の習慣化について「お母さんサポートの専門家」田嶋英子さんにお話しを伺いました。
「うちの子どもは、言われないと何もやりません」というお母さんの声をよく耳にします。「いつまで遊んでいるの?宿題は?」と子どもに言い続けるのも疲れますよね。でもお母さんは「私が言わないとやらないんです」と言われます。
●「指示待ちっ子」に育てていませんか?
「○○してもらえなかったから、できなかった」「お母さんが言ったとおりにしたのに、間違えた」というように、指示がなければ動かない、自分で判断して行動することができない、言われたことしかしない「指示待ちっ子」。実は教育熱心なお母さんに多くみられます。少子化の現代、子どものためと思い、将来幸せになるように、できるだけのことはしてあげたいと願って、多くのお母さんが子育てをされていることでしょう。ところがその願いと行動が、逆に「指示待ちっ子」を育てているのです。良かれと思ってしたことで、子どもから自主性を奪っていたとしたら悲しいですよね。
●時間の感覚を育てましょう
お母さんと子どもは、これ以上にないくらい親しい関係です。たとえば、お母さんがあくびをしたら、子どももあくびをすることがありませんか?この移るという現象、すなわち「共感」しやすい関係性を効率的に利用しましょう。
・子どもが宿題をやる時間に合わせて、お母さんも何か事務仕事をしてみましょう。(家計簿や日記、手紙を書いたり読書でも構いません)
お母さんは時計と自分の作業に集中します。時間になったら終了、子どもの宿題の進み具合を聞きます。きっといつもより集中しているはずです。その結果として、いつもより早く宿題が進んでいるはずです。
次のステップとして、お母さんが一日の中で集中して作業する時間を作りましょう。お母さんが集中できるようになったら、子どもの集中力も伸びてくるかと思います。
・子どもが宿題をやる時間に合わせて、お母さんも何か事務仕事をしてみましょう。(家計簿や日記、手紙を書いたり読書でも構いません)
お母さんは時計と自分の作業に集中します。時間になったら終了、子どもの宿題の進み具合を聞きます。きっといつもより集中しているはずです。その結果として、いつもより早く宿題が進んでいるはずです。
次のステップとして、お母さんが一日の中で集中して作業する時間を作りましょう。お母さんが集中できるようになったら、子どもの集中力も伸びてくるかと思います。
●「自己管理力」を持った子どもに育てましょう
生きる力ともいえる「自己管理力」がどこまで身に付いているか。学力はその土台があるからこそ、しっかりと安定して積みあがっていくのです。身に付いていない子どもは、ちょっとしたことで揺れます。
学校では「自己管理力」はほとんど教えてもらえません。家庭で身に付けるものです。とくに家庭で10歳前後までに身に付けるのが最も効果的です。もちろん、その後自分の力で身に付けることも可能です。
たくさんの習慣があり、たくさんの価値があります。最終的には子ども自身がやるかやらないかを判断し、行動できるようになっていくわけです。そのときに子どもが「しない」と判断したときは、お母さんはその判断(犯罪と命に関わるときは別です)を認めなくてはいけませんね。
子どもにとって宿題はやらなくてはいけないものですが、やらなくてもお母さんは困りません。子どもが先生に叱られたり、嫌な思いをするだけです。学校の先生は「宿題を提出させる」、お母さんは「子どもを元気に育てる」という役割分担があります。子どもが宿題をやらないことでエネルギーを使うことより、お母さんは大きな気持ちで構えて子どもをしっかりとサポートし、大人になるまでに「自己管理力」を持った子どもに育てることに注力しましょう。
学校では「自己管理力」はほとんど教えてもらえません。家庭で身に付けるものです。とくに家庭で10歳前後までに身に付けるのが最も効果的です。もちろん、その後自分の力で身に付けることも可能です。
たくさんの習慣があり、たくさんの価値があります。最終的には子ども自身がやるかやらないかを判断し、行動できるようになっていくわけです。そのときに子どもが「しない」と判断したときは、お母さんはその判断(犯罪と命に関わるときは別です)を認めなくてはいけませんね。
子どもにとって宿題はやらなくてはいけないものですが、やらなくてもお母さんは困りません。子どもが先生に叱られたり、嫌な思いをするだけです。学校の先生は「宿題を提出させる」、お母さんは「子どもを元気に育てる」という役割分担があります。子どもが宿題をやらないことでエネルギーを使うことより、お母さんは大きな気持ちで構えて子どもをしっかりとサポートし、大人になるまでに「自己管理力」を持った子どもに育てることに注力しましょう。
- 田嶋 英子(たじま・えいこ)
あねごイノベーションズ代表 - プロコーチ。NLPマスタープラクティショナー。(株)未来クリエイショントレーナー。
広島大学教育学部で教育学と心理学を学び、卒業後は高校で教鞭を取る。結婚・出産後は二男一女を東京大学、神戸大学などへの進学サポートに成功。現在は「出会う人をもれなく成功させる!」をモットーに、子どもの不登校やニート問題、夫婦関係、婚活・就活などで悩む方々を中心にサポート。セミナーのトレーナーとして、またプロコーチとして活躍中。著書に『子どもの「言わないとやらない!」がなくなる本』(青春出版社)などがある。