2022年7月13日(水)
【よくある相談シリーズ】うちの子、早寝&早起きができません…。
子どもたちの健全な育成、ココロとカラダの健康を支えるには、「休養(睡眠)」「栄養(食事)」「運動(遊び)」の3つが重要です。早寝&早起きの工夫としては、「早寝と早起き」という2つの目標をやめて、まずは「早寝か早起きか」に絞って挑戦する作戦はいかがでしょうか。
●睡眠のリズムを作るには?
深夜のコンビニやファミリーレストラン、居酒屋やカラオケボックスで、お父さんやお母さんに連れられている子ども、つまり夜型の子どもが増えています。親が子どもを夜型の生活に巻き込むことで、睡眠不足の子どもが増え、朝から疲れている子ども、眠気とだるさを訴える子ども、元気がなく外に出て遊ぼうとしない子どもが少なくありません。まずは早寝から心がけ、翌朝、心地よいスタートを切ることから始めましょう。
●「快食」「快眠」「快便」で、生きる力を。
子どものココロとカラダの健康を支えるには、子どもの生活習慣を見直す必要があり、健康的な生活条件を固定化させることです。ここでは、一般に健康教育の場で述べられている「快食」「快眠」「快便」は、それぞれが個別に独立した生活条件ではなく、相互に関連し、健康保持・増進に関わっています。このうち1つの条件を改善することにより、すべてが望ましいサイクルとなって現れます(図参照)。たとえば、生活の中に運動を取り入れることによって食欲は高まり、運動による疲労感は快い睡眠と早寝早起きの睡眠のリズムを固定化します。また、運動により生体機能は、「体力を高め」「便秘の防止」になります。一方では、運動あそびにより、子どもたちの「仲間づくり」と「気分転換」とともに、種々の「生活体験」を通して、ココロとカラダの両面からの健康的な生活が継続されることになります。
- 新沼正子
- 安田女子大学
安田女子短期大学
現代心理学科
岡山大学養護教諭特別別科修了
ノートルダム清心女子大学大学院修士課程修了
岡山大学大学院博士後期課程単位取得後退学
専門は小児看護・小児保健・健康教育・
養護教諭の看護技術に関する研究他。