2024年10月4日(金)
- 【よくある相談シリーズ】うちの子、本を読みません。どうすれば読書好きに?
- 子どもに「本をたくさん読んでほしい」と願うママやパパは多いのではないでしょうか。読書は豊かな心と知識を育み、読解力や集中力が身に付くといわれています。親からすると、本を読まず、ゲームや動画に熱中する子に対し不満を抱いてしまうこともあるでしょう。今回は、広島 蔦屋書店でKidsコンシェルジュとして活躍する宮本陽子さんに、子どもの読書週間を育むヒントを教えてもらいました。
2024年9月6日(金)
- 【よくある相談シリーズ】夏休み明け、子どもが「学校に行きたくない」と言い出しました…。
- 楽しかった夏休みも終わり、新学期が憂鬱という子どもがいるかもしれません。もし我が子が「学校に行きたくない」と言い出した時、親にできることはあるのでしょうか?今回は、養護教諭として長年小学校に勤め、現在は大学にて教鞭をとる寺西先生に、夏休み明けの子どもの不登校の原因や、親ができるサポートなどを聞きました。
2024年8月2日(金)
- 【よくある相談シリーズ】子どもがアダルト動画にアクセスしていました。どう対応すれば…。
- 子どもが性について興味を持ち始めたとき、どう接すればいいか戸惑うママやパパもいるのではないでしょうか。子どもを守るためにも親が子どもへ伝えなくてはならないもののどう話していいかわからない場面もあります。今回は、産婦人科医として第一線を走り、日本各地で性教育の講演を行う、河野産婦人科クリニックの河野先生に、家庭での性教育や性にまつわる親の心構えについて聞ききました。
2024年7月5日(金)
- 【よくある相談シリーズ】うちの子、偏食が激しくお菓子やカップ麺が大好きなんです…。
- お菓子やカップ麺などの加工品はいくらでも食べるのに、毎日のご飯は好き嫌いや偏食で残されてしまう…。子どものために栄養バランスを考え、日々の食事を作っているママやパパにとって、子どもの偏食は大きな悩みです。そこで今回は、長年、栄養教諭として児童と向き合い、現在は広島国際大学の非常勤講師を務める大須賀先生に、子どもの偏食との向き合い方や親御さんへのアドバイスなどを伺いました。
2024年6月7日(金)
- 【よくある相談シリーズ】うちの子、発達障害かもしれません。
- 今回のご相談「かもしれない」とのこと。「発達障害だ」と明確に言える状態ではなく、「どちらなんだろう」と考えているグレーの状況だと言えますね。もともと、「発達障害」の中でも特に「自閉スペクトラム症」は、明確な線引きが難しくスペクトラム(連続体)だと考えられている概念ですので、どう考えたら良いのか悩むところです。 今回は一般的な「発達障害」の基礎知識については他のHPに譲るとして、「発達障害」についておうちの人がどう捉え考えるかについてのヒントと、「発達障害かも」と感じた時、おうちでの対応のポイント、それでも心配な時にどう相談に行けば良いのか、これらの点についてお伝えしたいと思います。 「発達障害」について考える前に、子どもたちの成長や発達は個人差が大きく、個人内でも差があることをおさえておく必要があります。例えば、「他の子と比べてたくさん漢字を知っていて計算もできてお勉強は得意だけれど、相手からの比喩や皮肉の意図がさっぱりわからない」「一輪車や縄跳びは苦手だけれど、図工では驚くような素敵な作品を製作できる」「とても優しくて相手の気持ちをきちんと考えられるのに、自分がそれをしたらどんなことが起るのか見通しを立てることは苦手」など、私たちにも子どもたちにも、得意・不得意の凸凹は必ずあるのです。そして「発達障害」の子どもたちは、この凸凹の差がとても大きいのです。「苦手な事が多くできない子」ではなく、「苦手もあるけれど、すごい才能を持っている子どもたち」なのです。
2024年5月2日(木)
- 【よくある相談シリーズ】ワンオペ子育てがキツくても相談できる人がいません…。
- ●子育ては誰がやっても大変。誰かを頼って良いのです。 「ワンオペ子育てがキツくても、相談できる人がいません」とのお悩み、辛いですね。忙しくて大変な時に、誰かに話を聴いてもらいたい、誰かを頼りたいと思うのは自然なこと。そんなとき、安心して相談できる人がいると、それだけで心が安らぎますね。 まずお薦めしたい対処法は、ご自身の今の状況を見渡してみましょう。深呼吸して、自分が何に困っているのか、立ち止まって少し考えてみましょう。場合によっては、困っていることをノートに書き出してみるのも良いかもしれません。書き出してみると、頭の中が整理され、取り組むべきことの優先順位が見えたりして、少し気持ちがスッキリすることもあります。 さらにお伝えしたいのは、子育てと家事や仕事との両立は、誰もが苦悩していること、自分一人で抱え込んで解決できることではない、誰かを頼って良いということです。1人の子どもを育てあげることは、そもそも複数の大人が多くのエネルギーを注ぐことにより、初めて実現するものです。その上、子育てと家事や仕事の両立となると、益々多くのエネルギーが必要となるでしょう。職場での責任が発生している仕事に加えて、家事や子育てを両立していくことは、決して容易なことではありません。 相談者ご本人にとっては、周りの人は難なくやっていることだし、なぜ自分だけこんな思いを抱くのだろう、どうして自分はうまくいかないのだろうと情けない気持ちになったりすることもあると思います。しかし、実際には、子育てと仕事の両立を難なくこなすことができている人はいないように思います。もし仮に、「特に困っていません」と感じている人がいるならば、その人は、助けてくれる近親者や地域の人に恵まれていることが考えられます。 親は子どもが誕生したら立派な親になれるかというと、そうでもありません。生物学的には親ですが、すぐに成熟した養育行動が備わるわけではなく、親自身も日々の子育てのなかでゆっくりじっくり、親性が育まれていくのです。子どもが時間をかけてできないことができるようになる、ゆっくり成長するのと同じように、親自身も日々の養育行動を通して、我が子のために成熟した養育行動ができる親になっていくのです。 子育てしていると、次々に新たな困難が押し寄せてきます。子どもの成長と共に親が抱える子育ての悩みは変化していきます。子どもが赤ちゃんの時には、離乳食はうまくいくだろうか、目を離している間に怪我をしないだろうかなどの不安は尽きないでしょうし、幼児期になると幼稚園の生活に慣れてくれるだろうか、他の子どもと比べて私の子どもは何か問題があるのではないだろうかと思い悩む日もあるでしょう。 小学校に入ると、友達との関係で心配することも生じてくるかもしれません。目まぐるしく展開するデジタル化のなかで、携帯電話はいつから持たせたらいいのだろう、あんなにゲームばかりして大丈夫だろうかなど、悩みの性質は年齢によって大きく変化していくのです。つまり、何歳になったら、子育ては終わりという性質のものではないのです。 このように考えると、子育てする親は、誰もが悩ましい思いを抱えながら生きている、むしろ「子育てがうまくいった」と言う人はいないのではないでしょうか。「子育てで困っていることがある」、「仕事との両立で大変だ」、こういった悩みは、どの家庭の親も大なり小なり感じていることで、特別なことではないのです。
2024年4月5日(金)
- 【よくある相談シリーズ】うちの子、便秘ぎみのようです。
- ●毎日快適に過ごすために。 生きてゆくには「食べること」「眠ること」「排便すること」が基本ですから、排便することはからだのことを知る大切なサインです。 便秘は、排便が数日に1回程度に減少すること、毎日排便があっても少量しか出ないこと、便が硬いなど、排便がスムーズに行われない状態を指します。便秘の明確な定義はなく、排便の頻度や量には個人差があり、便に関する症状以外に、「おなかの張り」、「腹痛」、「食欲不振」、「吐き気や嘔吐」などの症状がみられることもあります。 子どもにおける便秘の原因の多くは、偏食や小食、ストレスといった生活習慣によるものや病気が原因になっている場合もあります。 からだのリズムには、規則的な「快食・快眠・快便」が直接・間接に関わりますので、「偏食や小食といった不適切な食事」、「不規則な生活」、「水分の摂取不足」、「運動不足」、「ストレス」など生活習慣によって便秘になることを防止することが大切です。 それでは、子どもの便秘の症状として、便秘の症状には個人差があり、排便の回数が少なく便がコロコロになる、毎日排便はあるが量が少ない、便失禁(下着に便が付いてしまう程度)がある。おなかの張りや腹痛、吐き気や嘔吐、食欲不振、不機嫌などの症状がみられます。 そこで日常生活でできることとして、便秘は生活習慣が原因となっていることが多いため、「規則正しい生活」、「食事や排便習慣」、「ストレスの解消」など、生活習慣の改善を図ることが大切です。また、水分、食物繊維(海藻類、きのこ類、豆類、穀類、果物など)や乳酸菌をたくさん摂るなど、食事により排便を促すことが効果的です。
2024年3月8日(金)
- 【よくある相談シリーズ】AI時代でも英語を学ばせるべきでしょうか?
- ●テクノロジーとうしろめたさ。 最近は、ChatGPTなどに代表されるようなAI技術によって私たちの生活も随分と変わってきました。私の仕事は大学の教員ですが、学生の作成するレポートもそれが本人によるものなのか、それともAIが書いたものなのか区別がつかなくなってきています(幸か不幸か、これまでのところAIでこしらえたレポートを提出された経験は(おそらく)ありませんが)。 私の専門である英語教育でもAIの存在は大きくなっています。AIを使った翻訳や自動添削は十分実用に足るレベルに到達しています。もし英語を使う目的が単に「英語で情報を理解する・表現する」ことだけであれば機械にやらせてもさほど大きな問題は生じません。技術的には英語のプロレベルの仕事が今後AIによってできる訳ですから、人間が大量の時間をかけ、苦労して英語を学ぶことに万人が納得できるような意義を見出すのは困難です。英語にそんなに時間をかけるのであれば、他のことをやった方が良いという意見は出て当然だと思います。 テクノロジーは「人間の限られた能力ではできないこと」を可能にしてくれます。では私たちが(英語をはじめとする)外国語を学ぶことの意義はなんでしょうか? これは私の意見ですが、「人間にとって意思疎通における困難さの存在を痛感し、そこから他者との交わり方に思いをはせるようになる」ことが外国語を学ぶことの意義ではないかと考えています。 これは外国語だけに限りませんが「自分のことをだれも分かってくれない」「子どもに○○と言ったのに、全然親の気持ちをくんでくれない(この逆もしかり)」「自分を理解してくれる人はこの世に1人もいない」など、私達の生活は「断絶」とでも呼べるようなコミュニケーションの失敗に満ちています。それもそのはず、実はコミュニケーションなんてめったに成功するものではないのですから(むしろ「意思疎通ができた」と思えるほうが奇跡的なのかもしれません)。私達は一生をかけて、山ほどの失敗を繰り返しながら、「他人と自分は想像を絶するほど違う存在であること」を学んでいくのです。 外国語で他者と交わる時に大切なのは「自分の発するメッセージは理解されないかもしれない。だからしぶとく、丁寧に言葉を紡ぐ」という姿勢です。外国語は私達にとっては「異質なコード体系」です。私達は自分の思いを異なる言語に移し替える際に、自分の伝えたいメッセージやニュアンスが失われるのを目の当たりにし、「とまどい」や「痛み」を感じます。では、この「とまどい」や「痛み」は避けるべきものでしょうか。私はそうは思いません。「とまどいながら生きる」ことを忘れてしまった人間は、「他者の他者性」に鈍感であるがゆえに、他者に対して極めて残酷な態度をとるかもしれません。「とまどい」や「痛み」を伴う暮らしは居心地の悪いものですが、人間は日々の生活の中で幾分かの不全感を感じながら生きているくらいが良いのではないでしょうか。
2024年2月2日(金)
- 【よくある相談シリーズ】うちの子、逆上がりができません。
- ●子どものタメになる体育学習を考えよう。 小学校では、たくさんの教科や教科以外の授業があります。体育科もその1つで、2~4年生では年間105時間、5・6年生では年間90時間が授業時間として割り当てられています。(1年生は入学してすぐに授業というわけにはいきませんから、授業時数は上級生より1週間分少なく、年間102時間です。) 小学校で学習する教科は、国語科・算数科など10教科になります。生活科のように1・2年生だけの教科、家庭科のように5・6年生だけの教科、理科・社会科のように3年生から始まる教科があり、学年によって教科や授業時間が異なりますが、6年間に10教科の授業があります。体育科は6年間、毎学年で学習します。教科に加えて、「特別の教科である道徳」(全学年)、「外国語活動」(3・4年生)、「総合的な学習の時間」(4~6年生)、学級活動をする「特別活動」(全学年)といった教科以外の学習もあります。 これらの授業時間を合わせると小学校6年間に合計5,785時間の授業を受けて卒業することになります。この授業時間は、法律によって規定されている標準時間で全国共通です。(私学の場合、宗教の時間など一部、異なっている場合もあります)。 こうした授業のほかに入学式・卒業式などの儀式や、運動会・学習発表会・遠足・修学旅行・野外活動などの学校行事を加えて、子どもたちは6年間に多様な学びの場を経験して成長していきます。 それほど多くの授業が子どもにとって楽しく有益な時間になるか否か、本人にも保護者のみなさんにもとても大きな問題だと思います。そのなかで体育学習を子どもたち一人ひとりの成長にどのように活かしていけばよいかについて、ここで考えてみましょう。
2024年1月5日(金)
- 【よくある相談シリーズ】ピアノは、早いうちに習い始める方が良いですか。
- 「うちの子、お友達がピアノを習っていると聞き、自分もやりたいと言います。ピアノは、早いうちに習い始める方が良いのですか? また、家での練習用に本格的なピアノを買った方が良いのか、キーボードなどでも良いのかも教えてほしいです」。このようなご相談がよくあります。