2019年9月25日(水)
【子育て支援シリーズ】災害から命を守るために、できることから始めよう。
○家族みんなで完成させよう!
わが家の防災チェックシート&防災メモ
広島県では、「災害に強い広島県」をめざし、「みんなで減災」県民総ぐるみ運動を展開しています。これは、県民一人ひとりが災害から命を守るための行動ができるように普段から取り組む運動のことです。広島県の減災ポータルサイト「広島県『みんなで減災』はじめの一歩」(https://www.gensai.pref.hiroshima.jp/prepare/)では、防災への意識を確認する「防災チェックシート」や、緊急時の避難場所や家族の集合場所をまとめておく「わが家の防災メモ」、避難所の情報や防災のイベント情報などを掲載しています。災害はいつ起こるかわかりません。家族みんなで「防災チェックシート」や「わが家の防災メモ」を完成させ、普段から携帯するなど、いざという時に備えましょう。
○非常持ち出し品の備蓄には、チョコレートをちょこっと?
チョコレートは、非常食として大変優れものです。エネルギー源となる炭水化物や脂質が多く含まれているほか、リラックス効果のあるテオプロミンが含まれており、気持ちを落ち着ける効果があるそうです。疲れている時や水分が不足している時も、口に含んでおくだけで溶かして食べることができます。実際に、雪山で遭難者が水とチョコレートで1週間生き延びた例もあります。備蓄物資としてチョコレートを検討してはいかがでしょうか。ただし、高温を避けて保存することをお忘れなく。
○災害用伝言ダイヤルの体験利用にチャレンジ!
地震などの大きな災害が発生した時には、安否確認などが集中するため、電話がつながりにくくなります。そのような時は、NTTの提供している災害用伝言ダイヤル(171)や、各通信会社の提供する災害伝言板を活用しましょう。災害用伝言サービスは、災害発生時に固定電話や携帯電話などから、相手の電話番号宛てに安否情報を録音や登録することができ、全国どこからでもその情報を確認することが可能です。
○地震対策は、家具の固定から。
17年前の3月24日、最大震度6弱を観測した平成13年芸予地震が発生しました。広島県内の死傷者は200人近くになるなど、中四国地方では広島県が最も被害を受けました。地震はいつ、どこで、どれほどの規模のものが起こるか分かりません。地震による被害を軽減するための最も効果的な対策は、住宅などの耐震化ですが、家具を固定するだけでも多くの大切な命を守ることができます。大きな地震のときは、家屋が倒壊しなくても家具が倒れ、自分たちが下敷きになってしまう恐れがあります。また、食器棚などの扉が開き、食器類が部屋全体に散乱すると、迅速な避難行動に支障が出るかもしれません。このような被害を軽減するためには、家具を固定し、食器棚の扉に留め金を設置するだけでも、大きな効果があります。自分と家族の身を守るために、まずは家具の固定から始めてみませんか。