2019年12月19日(木)
【子育て支援シリーズ】冬の防災 きほんのき
家族の命を守るために、
みんなで一緒に学びましょう。
【暖房時の一酸化炭素中毒に注意!】
ガスコンロや石油ストーブの不完全燃焼で発生する一酸化炭素は、中毒になると命を落としかねない恐ろしいものです。色やニオイがないため気付きにくいのが特徴です。頭痛や吐き気などの症状が出たら、風邪よりも中毒を疑い、すぐに器具の使用を中止して窓を開けましょう。ガスコンロや石油ストーブを使用する際は、換気扇をつけたり、定期的に窓を開けるなどして、空気を入れ替えるようにしましょう。
【石油ストーブの給油は、火を消してから!】
石油ストーブの火が付いた状態で給油をすると、漏れた灯油に石油ストーブの火が引火する恐れがあるため、大変危険です。また、石油ストーブのカートリッジタンクをセットしようとした際に、ふたがきちんと閉められておらず、灯油がこぼれて火災となったケースも報告されています。石油ストーブへの給油をする場合は、必ず火が消えていることを確認し、正しく安全に使用しましょう。
【住宅用火災警報器を設置しよう!】
冬は、空気が乾燥するうえ、ストーブなどの火気器具を扱う機会が増えるため、住宅火災が発生しやすい季節です。広島県内では昨年、306件の住宅火災が起きています。住宅火災での死亡原因の6割は、逃げ遅れによるものです。住宅用火災警報器は、警報音や光で火災の発生を知らせ、早めの避難を促してくれます。ホームセンターなどで購入できますので、あなたと家族の命を守るため、住宅用火災警報器を必ず設置しましょう。
【静電気除去もお忘れなく!】
寒い時期には「乾燥注意報」が発表されるのを見聞きすることが多いかと思います。空気が乾燥している(湿度が低い)状態のことを意味しており、空気中の水分が少ないため静電気が発生しやすくなります。冬には重ね着をすることが多いので、知らない間に静電気をためていることがあります。そのため、セルフスタンドなどでガソリンを給油する際には、静電気による引火が生じるおそれがあります。給油前には「静電気除去シート」に必ず触れ、しっかりと静電気を除去してから給油しましょう。
【コンセントのホコリも要チェック!】
冷蔵庫やテレビなどのコンセント、家具や家電製品の後ろで長期間差したままになっていませんか? コンセントとプラグの隙間にホコリがたまり湿気を帯びると、両極間に放電が発生して発火の原因になることがあります。この現象はたこ足配線などでたくさんの電気を使っているときはもちろん、使っていない時にも発生します。スイッチが付いているOAタップもあり、使用していない時には簡単に切ることができます。掃除の時はコンセントのチェックもお忘れなく。
【女性の力、若い力を消防団に!】
「消防団は屈強な男の世界」というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、昨年7月の西日本豪雨災害では、広島県内の女性団員が、自分の市町の避難所だけでなく、大きな被害に遭った他市町の避難所の運営も支援し、関係者に大変感謝されました。災害時だけでなく平時でも、子どもや高齢者に対する啓発や救命法の指導など、女性ならではの活動が広がってきています。また県では、昨年度から県内の学生団員を対象とした集合研修を実施し、学生同士のつながりづくりを始めています。「地域に貢献してみたい」という女性や学生の方、地元の消防団への参加を考えてみませんか? お問い合わせは、お住まいの市役所や町役場、消防署へ。