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【子育て支援シリーズ】夏に多発するスプレー缶事故


スプレー缶は、噴射剤として可燃性ガスを使用していることが多いため、使い方を誤ると、爆発・火災事故につながる恐れがあります。特に夏場は、殺虫剤・制汗剤・冷却スプレー・日やけ止めなど、スプレー缶を使用する機会が多く、事故が多発しています。スプレー缶を取り扱う際には、製品に表示された「使用上の注意」を必ずよく読みましょう。

 


❶火気厳禁!使用時は十分に換気し、
 噴射時間&距離を守りましょう。


ワンプッシュで細かい霧や泡を作り出すことができるスプレー缶は、多くの場合、噴射剤として可燃性ガスを使用しています。ガスコンロや蚊取り線香など火気のある場所の近くでは絶対に使用しないでください。タバコや湯沸かし器などの小さな火のほか、電化製品の火花でも引火して危険です。また、換気の悪い場所で使用して吸い込んでしまうと、呼吸困難を引き起こす恐れがあります。屋外で風上から使用しましょう。また、噴射剤の液化天然ガス(LPG)は、気化する際に周囲の熱を奪うため、冷却スプレーとしても利用されています。噴射し続けると噴出口周辺の温度がマイナス25℃まで下がることから、噴射する距離や時間によっては凍傷になる事故が発生しています。至近距離で長時間噴射することがないように、「使い方」も必ず確認しましょう。

 

 


❷保管時は、高温の場所に置かないでください。 

スプレー缶は、高温になると破裂の危険性があります。保管時は、直射日光の当たる場所など40℃以上になる高温の場所に置かないでください。特に自動車のダッシュボードは、春や秋でも日が差すと65℃を超えることがあるので要注意です。また、湿気が多い場所での保管は、缶がさびて漏れや破裂の原因になります。子どもの手の届かない、湿気の少ない場所で保管しましょう。万が一、子どもが誤って顔に噴射したり、殺虫剤をなめてしまったりした場合は、「公益財団法人 日本中毒情報センター」に相談してください。
 

 

 


❸廃棄時は、地方公共団体の指示に従って
 ゴミに出しましょう。


消費者庁には、スプレー缶の廃棄処理の穴あけ作業時に引火してやけどを負う事故、指に噴射液がかかり凍傷を負う事故などの情報が寄せられています。廃棄の際は、火気のない屋外でスプレーするなどして、中身を出し切ってください。スプレー缶に中身が残っている状態で穴を開けると漏れ出た可燃性ガスに引火する恐れや、中身が飛び散って皮膚に付着する恐れがあります。居住する地域の地方公共団体によっては、穴あけを不要としている場合もありますので、指示に従って廃棄してください。

 
◎消費者庁「8月に多いスプレー缶によるやけどや皮膚障害に注意!」
(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_032/
assets/consumer_safety_cms204_200807_01.pdf)を加工して作成。

 
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