2000年4月度 TSS番組審議会報告
とき:2000年4月11日(火)午前11時から
ところ:TSS本社3階会議室
議題
- 自社制作「ラピュタ伝説」について
- これからの放送ジャーナリストについて
審議に先立ち、事務局から3月度の視聴者対応状況を報告。件数は783件と多くなった。特に3月31日の「有珠山噴火関連特別番組」のためドラマ「ザ美容室」最終回の放送時間が変わってしまい、問い合わせが殺到した。
また、BRO(放送と人権等に関する委員会機構)の報告として、審理に関する対応は全体数が増加する中で減少している昨年度の対応状況を報告。 そして、4月1日からNHKと民放連が共同で自主的な機関「放送と青少年に関する委員会」を設置したことを報告。視聴者から寄せられる青少年に対する放送のあり方や番組への意見をもとに、各放送局への意見の伝達と審議を行い、その審議結果と放送局の対応等を公表する機関である旨を説明した。
そして、番組の審議に入った。
(1)自社制作「ラピュタ伝説」について
- 地域からの発信をこういった切り口で制作する着眼点がよい。
- 剣道や珠算など伝統的なものを素材にしていて興味深かった。
- コマンダーの大仁田厚は人を惹きつけるパワーがある。
- ナレーションが聞き取りにくい。
- 勇者のメタルは必要なのか。
- 構成があやふやではある。
- ターゲットは子供なのだろうが、わかりにくい。
制作にあたったTSSプロダクションの溝添プロデューサーは、子供たちに五感でいろいろなものにチャレンジさせて目的達成感を味わってほしいという思いで企画した。ややチャレンジ内容がわかりにくかった点やナレーションが聞き取りにくい点など修正していきたいと感想を述べた。
(2)これからの放送ジャーナリストについて
- ゼネラリストかスペシャリストかという視点は企業全体の問題だ。
- ジャーナリストにもグローバルスタンダードが必要なのではないか。
- 批判精神を持った専門記者を育成するのはむずかしい。
- 記者クラブの存在が問題ではないか。
総合編成か専門編成かなど、これからの地方局のあり方も含めて、スペシャリストとゼネラリストのバランス、ジャーナリストのあり方について活発な意見交換を行った。
出席者は以下の通り。
岸田俊輔(委員長)上野淳次竹内晴雄(副委員長)、上野千歳、蔵本順子、仁田一郎、中村隆公、
大野徹、福島光宏、末長昌子、原口倫子、飯塚浩彦(順不同敬称略)