2000年9月度 TSS番組審議会報告
とき:2000年9月29日(金)午後5時から
ところ:リーガロイヤルホテル広島4F会議室
議題
- 10月改編について
- 報道特別番組「堀越さんちのホームページ」(8/6OA)について
審議に先立ち、まずBROの報告として、伊予テレビの放送した「自動車ローン詐欺事件」に関して審理でヒアリングに入ったこと、そして、いままでBROを通じて解決した案件などを報告。そのあと「放送と青少年に関する委員会」に寄せられた意見の概要を報告。また7・8月度の視聴者対応状況を報告。7月件数は532件で、自社制作の「ひろしま満点ママ!!」に関する問合せが増えた。8月件数は1077件と増加。主に8月14日から15日にかけて約12時間にわたり、福山西中継局が電源部の故障と連絡不備により停波したことについての苦情や問い合わせが608件にものぼった。お詫びと、今後再発防止に向け、機器の点検や連絡体制の徹底を計る事などを説明した。
そして、番組の審議に入った。
(1)10月改編について
20世紀最後の改編ということで、弱い所を強化することに心がけながら、人間回帰をテーマにドラマ・バラエティの新たな挑戦を行なった。
改編率は全日で8,7%ゴールデン帯24,1%プライム帯24,9%にとどまった。
自社制作率は14,0%
改編の柱は・・・
- スターはいつもここにいる!ドラマはやっぱりTSS
- 世界中からアイ・ラブ・ユー!新世紀バラエティの創出
- TSSの顔、情報番組のさらなる充実
(2)報道特別番組「堀越さんちのホームページ」(8/6OA)について
- タイトルと内容のギャップを感じた。
- 藤田弓子さんのナレーションがよかった。
- 14歳の挑戦を横糸に、広島の平和運動の歴史を縦糸によく表現されていた。
- 14歳の取り組みにおばあちゃんが触発されて原爆のことを語っていることはいい。
- 広島の存在理由をオーソドックスに取り上げているが、パンチ力に欠く。
- 広島から世界への情報発信になっていないように感じる。
- 視聴率が低い。被爆について、継承する人が徐々に少なくなり風化したり観念的になる不安を感じる。
制作にあたった安村健ディレクターが、準備不足のなかで、ホームページを素材としながら広島の戦後55年を描いてみたかったと、制作意図を説明した。また、堀越家の3代を時間軸にしてみたかったが消化不良になったことなどを語った。委員から戦争の歴史観などについていろいろな意見交換を行った。
出席者は以下の通り。
岸田俊輔(委員長)、上野淳次、竹内晴雄(副委員長)、上野千歳、蔵本順子、中村隆公、福島光宏、
大野徹、村上栄一、原口倫子(順不同・敬称略)