2000年10月度 TSS番組審議会報告
とき:2000年10月17日(火)午前11時から
ところ:テレビ新広島3F会議室
議題
- 開局25周年記念「TSSニコニコフェスタ」について
- 「芸と演出・バラエティー番組」について
審議に先立ち、まず、今回から参加の元廣和弘新委員(福山青年会議所)を紹介。
そして、「広島もてなしキング」急遽終了について、ソフト本部長の金村武敏取締役から報告した。番組進行役のアナウンサーが、ちかん行為を行ったとして逮捕された。本人は容疑を強く否認している。本人の無実を信じたい。しかし、放送人の倫理が問われている中、このような疑いをもたれた以上、番組の放送を継続するわけにいかないと、急遽放送を終了させることにした。
つぎに、BRCの報告として、伊予テレビの放送した「自動車ローン詐欺事件報道」に関して、伊予テレビの報道に人権侵害があったとして初の勧告が行われた。委員会の決定は、「映像の選択や、ぼかし処理、字幕スーパーなどの表現が不適切で、申立人と容疑者の共犯関係を印象づける結果となり、申立人の社会的評価が傷つけられた」としている。伊予テレビではニュースでこの決定と放送した。
また9月度の視聴者対応状況を報告。件数は608件で、自社制作の「ひろしま満点ママ!!」に関する問合せが多く、また、シドニー五輪での放送時間変更や、「ニコニコフェスタ」でのブルームオブユースの出演時間についての問い合わせが目立った。
そして、番組の審議に入った。
(1)開局25周年記念「TSSニコニコフェスタ」について
- 25周年を振り返る企画はおもしろかった。
- 中継の選び方は広島らしい。うまく映像を入れてほしかった。
- 楽しい番組だ。
- いろいろ盛り込まれているが、ゴッタ煮のように感じる。
- 企画意図が不明で、自己満足ではないか。
- 時間が長いのではないか。
制作に当たった川上伸一プロデューサーは、「従来6時間でやっていたものを4.5時間にした」「25周年ということを考えて、視聴者の皆さんに感謝の意味を込めて番組制作に望んだ」「この貴重な意見を今後の制作に役立てたい」と述べた。
(2)「芸と演出・バラエティー番組」について
- バラエティは見るものに感動を呼ぶものだ。
- 世相を反映して一歩先ゆくものだ。
- 今はテレビに芸を見せるタレントがいない。
- 玄人と素人の区別が付きにくい時代になっている。
- テレビがあまりに身近な存在になっている。
- 視聴者層の違いによって、見方も感じ方も違う。
バラエティをどうとらえるかなどについて、活発な意見交換を行った。
出席者は以下の通り。
岸田俊輔(委員長)、蔵本順子、福島光宏、末長昌子、村上栄一、元廣和弘(順不同・敬称略)