2000年12月度 TSS番組審議会報告
とき:2000年12月20日(水)午後5時から
ところ:ホテルグランヴィア広島会議室
議題
- 「年末年始編成」について
- 「一年を振り返って」
審議に先立ち、まず有澤社長から、「今年は開局25周年の年。4月には「ひろしま満点ママ!!」を立ち上げ、10月には急遽「広島もてなしキング」を終了させるなど、変化のあった年であった。番組審議会のご意見を生かし良質な番組づくりに努めたい。」と挨拶。BROの状況報告、「放送と青少年に関する委員会」の”バラエティー系番組に対する見解”の報告を行った。「めちゃ2イケてるっ!」のコーナー企画「しりとり侍」について視聴者から「罰が暴力的でいじめを肯定するような内容」という苦情があった。委員会では、その演出方法に必然性がなく、暴力やいじめを肯定しているとのメッセージを子供たちに伝える結果につながると判断した。これを受けてフジテレビでは、今後このコーナーの放送を差し控えることにした。また11月度の視聴者対応状況を報告。件数は519件で、自社制作の「ひろしま満点ママ!!」に関する問合せが多かった。
そして、田井取締役編成制作局長から「年末年始編成」について説明を行ない、番組の審議に入った。
(1)「年末年始編成」について
年末年始週3冠王をめざして、「新春かくし芸大会」など恒例ものを中心に、「踊る大捜査線」「今世紀最後のバラエティ」「世にも奇妙な物語」などフジテレビならではの強力ソフトをラインナップ。また、自社制作では「カープ夢のProProマッチ お正月だよ大騒ぎ!2001グアム上陸大作戦」や「2001新春釣りスペシャル 炎の釣り師瀬戸内をゆく」など8本を制作する。 そして、好評を博した「最後のストライク・炎のストッパー津田恒美 愛と死をみつめた直球人生」を1月2日再放送する。
(2)「一年を振り返って」
- 審議した自社制作番組にじっくり見られる番組が少なかった。
- 「ひろしま満点ママ!!」は健闘している。
- 量を少なくしても質の高い番組づくりをしてほしい。
- 20世紀はまさに映像の時代だった。これからは選択の時代になる。手間を惜しまず番組をつくってほしい。
- TSSのアイデンティティーを確立するような番組づくりをしてほしい。
- スポーツ番組が少ないのではないか。
- 青少年問題などマスコミの責任は大きいことを認識して制作に当たってもらいたい。
- 地元のよさを伝えるような地域情報を掘り起こしてほしい。
こういった発言を受け、有澤社長から「21世紀のローカル局のスタイルを確立のため、地域における存在感があり視聴者の信頼感を得られるような番組づくりを行ってゆきたい。」金村取締役ソフト本部長から「スポーツ番組について30分番組を前向きに検討している。」など意見交換を行った
出席者は以下の通り。
岸田俊輔(委員長)、上野淳次(副委員長)、上野千歳、仁田一郎、福島光宏、蔵本順子、
末長昌子、原口倫子、村上栄一、元廣和弘(順不同・敬称略)