TSSテレビ新広島

2002年1月度 TSS番組審議会報告

とき:2002年1月15日(火)午前11時から

ところ:テレビ新広島 会議室

議題

  • (1)「TSSスーパーニューススペシャル広島2001~新世紀のスタート~」について
  • (2)青少年のためのテレビの取り組みについて

審議に先立ち事務局から報告。先月で退任された元廣和弘委員に替わり岡崎元紀委員就任、挨拶。昨年12月20日付けで民放連が「集団的過熱取材について」見解を示したこと、12月のTSSの視聴者対応が284件であったことなど。

(1)「TSSスーパーニューススペシャル広島2001~新世紀のスタート~」について
<自社制作・単発>2001年12月22日(土)15時30分~16時55分・生放送

  • 出来事を時間を追って振り返っていたのでわかりやすく、よかった。
  • 1年を4シーズンにわけ、その間にやわらかい話題も入れ、うまく構成されていた。
  • 1年を通じて暗いニュースばかりだったということを改めて認識した。
  • キャスター2人の落ち着いた語り口もよかった。
  • 新世紀への期待が大きかっただけに暗さが際立った1年だった。見つめ直したことに番組の意義があった。
  • 報道の「姿勢」が問われている時代だが、「呉市の防災対策」「暴走族対策」など、随所にTSSの主張が出ていてよかった。
  • 真面目な作りで、変に笑いを誘わなかったところに好感が持てた。
  • 達川光男さんを出したことで、うまく娯楽性と地域性を盛り込んでいた。
  • 明るいニュースのほとんどがスポーツ関連で、スポーツの社会的役割が良くわかった。
  • 番組冒頭に「我々は21世紀どこへ向かおうとしているのか」という問いかけがあり、答えを期待したが、問題提起だけに終わり、肩透かしされた感じ。
  • 時間配分的にカープのコーナーは長すぎなかったか。
  • 「過ちは繰り返しませんから」の文言を「米テロ事件」に直結させたのは疑問。
  • 忘れている事件、事故が多く、日付スーパーを入れて欲しかった。

制作を担当した初谷規余子・報道部部長職

400項目余りの候補の中から絞り込む作業が大変だった。どうしても暗いニュースがほとんどで、カープコーナーは、はずせない。冒頭の問いかけに対する答えは視聴者それぞれに考えてもらいたく、あえて入れなかった。

(2)青少年のためのテレビの取り組みについて

放送番組向上協議会月報・11月号「青少年のために各国のテレビはどう取り組んでいるか」を参照。

  • 日本のテレビのシステム、制度はアメリカ的だが、視聴者の心情的にはヨーロッパ的。これは教育制度と同じ流れ。基本的には自由にすべきだが、規制に向かうのかどうかが 今後の日本社会全体の動向の試金石になる。
  • 子供一人でテレビを見せないようにするしかない。テレビの見方に新しい提案があってよいのではないか。
  • テレビをいくら規制したところでインターネット、雑誌などで過激な情報が溢れている。
  • 青少年への影響については最終的には家庭での対応にかかってくるのではないか。
  • 最近ではテレビの悪影響が問題になるようなケースはあまりなくなっている。何か問題が起きるたびに自主規制を強めてきた、というのがこれまでの流れ。
  • 最近では事件、事故などの悲惨、陰惨なシーンはほとんど出さなくなっている。逆にボカシの多用も目立つ。配慮すべきところが違うのではないか。

上記のような発言が委員、会社側双方からあり、活発に意見交換した。

出席者は以下のとおり

岸田俊輔(委員長)、上野千歳、大野徹、福島光宏、末長昌子、原口倫子、村上栄一、岡崎元紀

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