2002年3月度 TSS番組審議会報告
とき:2002年3月5日(火)午前11時から
ところ:テレビ新広島 会議室
議題
- 4月番組改編について
- 番組『検証列島バラエティー 数字は見た!』について
2002年3月2日(土)12時00分~13時25分放送 FNS近畿・中四国ブロック共同制作番組 - 報道番組と青少年について
審議に先立ち事務局から報告。NTV「インターネットスクール報道」について放送倫理上問題があったとしたBRC決定の詳細について。2月のTSSの視聴者対応として一連の外務省をめぐる問題に寄せられる意見が多いことなど。
(1)4月番組改編について
田井仲生・取締役編成制作局長からTSSの4月改編の方針、概要について説明。
ネットドラマのラインナップ、字幕放送が新たに「報道2001」、「SMAP×SMAP」、「ごきげんよう」の3番組ではじまり、計17枠で週17時間となることなど。
(2)番組『検証列島バラエティー 数字は見た!』について
- 6局結んでの掛け合いがスムーズでなく、言葉も聞き取りづらかった。
- 数字自体は面白いものもあったがバラエティーにするとこうなるのかな、という感じ。
- バラエティーとはいえ、1時間30分という時間をかけ、何を言いたかったのか?
- 広島の「103」という数字だが、美容院が多いのはわかるとしても、なぜ袋町だけの数字なのか?それが全国的に見てどうなのか?など意味がわからなかった。
- 「広島がパリだった」はなかでも最も唐突で荒唐無稽だった。
- 島根の高齢化率などは社会性もあり、高知の「いごっそう」精神なども共感を持って見ることが出来た。
- 高齢化率、東京への敵対心などネガティブな数字か、こっけいな話しかなかった。
- 「なるほど」と思わせる数字がなかった。
池本逸司・企画制作部長(TSSの制作担当)
失敗作と認めざるを得ない。近畿中四国ブロック6局の新しい共同制作番組開発へのチャレンジとして取り組んだが十分な準備期間が無く、内容の精査など出来ないまま本番に入らざるを得なかった。
当然各局の連携、意思疎通も不充分であった。反省、今後の糧としたい。
報道番組と青少年について
- 報道番組といえども青少年に配慮しなければならないということで、こうした議論では必ず送り手側がどうすべきが問題になるが、実際には受け手側・親の責任が大きい。
- 家庭自体がしつけ、教育などの機能を喪失している。
- 規制には反発が多い。誰が規制するかで誰もが納得できる方法などありえない。
- 自由か規制かの論議はしばしばあるが、世の中の動き、流れに左右されがち。 何か問題が起きれば議論される。
- Vチップ論議の時にも思ったが日本は恵まれている。一家に何台もテレビがあり親はこどもが何を見ているか知らない。親の意識の問題。
- 規制はなるべくない方がよい。現実には保護者が学校に対し規則で決めてくれと望んでいたりする。
これらの意見が出され、会社側からも、いわゆる「メディア規制3点セット」とされる各法案の今国会への提出準備が進んでいる現状などを報告するとともに活発に意見を交換した。
- <出席委員>
- 岸田俊輔委員長、上野淳次副委員長、末長昌子、福島光宏、村上栄一、原口倫子