2002年9月度 TSS番組審議会報告
とき:2002年9月10日(火)午前11時から
ところ:テレビ新広島 会議室
議題
- 10月改編について
- 番組「ひろしまの心 アオギリは生きている」
<自社制作・単発>2002年8月6日(火)14時05分~15時00分(55分)放送
審議に先立ち事務局報告。BROがテレビ朝日・戸塚ヨットスクール問題の審理入り、他3件の斡旋解決。8月のTSSの視聴者対応は「ひろしま満点ママ!!」を夏休みで2週間休止したため件数が減少したことなど。
(1)10月改編について
TSS10月番組改編の意図、概要について取締役編成制作局長・田井仲生から説明。
(2)番組「ひろしまの心 アオギリは生きている」
<自社制作・単発>平成14年8月6日(火)14時05分~15時00分(55分)放送
- 1年半に及ぶ取材により作られており、広島のアオギリが全国で育っていることがよく分かり、心を打たれた。
- 長時間をかけ、丁寧に作られており、局アナを前面に出すことで原爆報道に対するTSSの姿勢が伝わってきた。
- 落ち着いた語り口のリポートは今までに無い優しさ、温かさがあった。強く、シリアスになりがちなこの種の番組としては安心して見ることが出来た。
- 広島の外から広島を見るという視点が新鮮だった。
- 広響の演奏によるBGMが素晴らしく良かった。
- 誠実に作られた番組だと思った。
- 原爆の悲惨さをストレートに訴えるのではなく、繋がっていく命が描かれていた。
- アオギリを扱ったこれまでのドキュメンタリーと違った視点で新鮮だった。
- 平和を題目として唱えるのではなく、平和を維持する為にどうすればよいか考えなければならない時代ではないか。
- 平和を守るために子供達がどうすればよいかというところまで突っ込んで欲しかった。
- アオギリの前で修学旅行生が作文を読むシーンは、局か教師の意向が加わっているように見え、番組全体をウソっぽくしていた。
- 旅の過程で各地を紹介する部分に番組の主旨とかけ離れたところがあり、違和感を覚えた。
- 一部教職員組合活動のPRのような気がした。
- 毎年各局の8・6特番のテーマは、枠の中だけの平和で心地よくまとまっているが、本質に触れていないように思う。今後は民族間、国家間の争いも含め、現実的な平和を維持するために、国際的にアピールするようなものを作ってほしい。
委員から上記の意見が出たが、制作を担当した報道部・新庄壮一は「これまでの広島からの訴え、情報発信が全国でどう受け止められているかを検証したかった」と、企画意図を述べた。また、修学旅行生の作文についてはあくまでも児童が書いたものであること、BGM収録の苦労などを紹介、意見を交換した。
出席者は以下のとおり
岸田俊輔・委員長、上野淳次・副委員長、上野千歳、末長昌子、福島光宏、原口倫子、村上栄一、岡崎元紀