2002年12月度 TSS番組審議会報告
とき:2002年12月16日(月)午後5時から
ところ:広島全日空ホテル
議題
- 「年末年始番組編成」について
- 「一年をふりかえって」
審議に先立ち事務局報告。「福井・産廃業者行政処分報道」について放送倫理上問題無かったとするBRC決定。青少年委員会へ寄せられる視聴者からの意見はバラエティを中心に特定の番組に集中している。11月のTSSの視聴者対応として自社制作した「すべて見せます!広島つけ麺!SP」に問い合わせが集中したことなど。
(1)「年末年始番組編成」について
取締役編成制作局長・田井仲生がTSSの年末年始特別番組編成についてタイムテーブルをもとに説明。
「一年をふりかえって」
- 肖像権、映像権など諸権利についてうるさくなってきたなかで、どう番組を作っていくかが問われている。
- セクハラ、人権など表現としてどこまで許されるか常に考えながら制作していかなければならなくなっている。
- 県の不祥事、カープ、サンフレッチェの低迷など暗い話題が多かったが、TSSにはマスメディアとして県民の意見を作り上げる能力を持って欲しい。
- 記憶に残る番組は少なかった。厳しい経済環境の中、予算の制約を受けながら作っていくことの難しさが感じられた。
- デジタル化を控え地域内での生き残りをかけた戦いが始まると思うが、現在TSSが高視聴率をとっていることは喜ばしいことであり、これからも面白い番組を作る努力を続けて欲しい。
- 年末年始もそうだが番組の定番化を感じる。一年を通じて定番化している。
- 今年は例年より自社制作番組の審議が多かった。その分辛辣な意見も多かったが、ドキュメンタリー大賞のグランプリなどをとるような作品を作って欲しい。
- テレビの影響力の大きさをよく意識し、見ていて手抜きとわかるような作品は作って欲しくない。
- 拉致問題の報道も被害者報道一辺倒で「国際関係」としての視点が欠けている。あるいは避けているのか。日本のマスコミはシリアスな問題を避け、本質に触れたがらない傾向があるのではないか。
- 先月制作した「すべて見せます!広島つけ麺」の番組にはローカル局が主体性を持って地域をアピールしていこうという姿勢があった。
上記のような意見が出され会社側と活発に意見を交換した。
出席者は以下のとおり
岸田俊輔・委員長、上野淳次・副委員長、上野千歳、大野徹、末長昌子、福島光宏、村上栄一、原口倫子