2003年3月度 TSS番組審議会報告
とき:2003年3月18日(火)午前11時~
ところ:テレビ新広島 会議室
議題
- (1)諮問案件「放送番組基準」の一部改正について
- (2)4月番組改編について
- (3)番組「発見!謎の日本料理レストラン アジア3000kmの旅」<西ブロック4局共同制作番組・単発>
放送日時 2003年2月23日(日)13時30分~14時45分(75分)
(1)「放送番組基準」の一部改正について
民間放送連盟の放送基準一部改正に準じてテレビ新広島「放送番組基準」第3条を以下のとおり改正する案を委員会に諮問。
改正案
- 旧 3)プライバシーを侵すような取り扱いはしない。
- 新 3)個人情報の取り扱いには十分注意し、プライバシーを侵すような取り扱いはしない。
田井仲生取締役編成制作局長が、この改正は個人情報保護に対する社会的な意識の高まりを踏まえたものであることなど趣旨説明をし、委員会に諮った。委員からの反対意見は無く、諮問どおり答申された。これにより2003年4月1日をもって上記のとおり改正することとした。
(2)4月番組改編について
4月改編案タイムテーブルを参照し、田井取締役が改編の概要を委員に説明した。
(3)番組「発見!謎の日本料理レストラン アジア3000kmの旅」について
- 海外の旅をヴァーチャル体験できるというテレビの良さを楽しんだ。
- 海外グルメ番組というのは多数あるが変わった切り口だった。
- タイトルの「3000km」はインド・ネパールだけで、タイはただ町の中を歩くだけだった。
- タイの山田まりあ、きたろうのコンビは息も合っていて楽しく見たが、ネパールはなぜ広島風お好み焼きなのか疑問が残った。VTRを見せて作ってもらうのならインドでも出来たはず。
- この種の番組のお決まりのシーンなどもしっかり入っていて久々に楽しめた。サバステーキ、スワニーさんの生き様が強い印象となって残った。
- インド・ネパール編は「走れ!ガリバーくん」と「電波少年」をたしてむりやり二番煎じを作った感じ。
- 番組冒頭のタイのレストランで料理を見ただけで「まずそう」と言っていたが、日本人の傲慢さを見た思いがした。嫌な印象を最後まで持ち続けた。
- 文化としての日本食が世界で楽しまれていることを紹介するような番組であって欲しかった。
- 「カツ丼の作り方を教える」といいながら教える側が初めて作るというのはどうか。タイのレストランで日本料理のメニューを全部注文しておいてことごとくけちをつけたのはアジア人を見下しているような印象を持った。
- タイの2人、辛口タレントという役回りはわかるが、いやいや仕事をさせられているという感じがした。
- ネパール編はなぜ広島風お好み焼きで、なぜ高橋なのか、唐突だった。
- 一人で頑張るのかと思うと通訳がついていたり、宣伝っぽい観光ガイド的な紹介もあったりして、それぞれが中途半端だった。
- 流して見るには楽しい番組だったが少し考えると不可解、不自然な設定が多く疑問が残った。
以上のような意見が出され、制作を担当した企画制作部・角和信は「あくまでも海外の 変な日本料理を紹介するのが番組の意図であった」とした上で「バンコク編ではタレントの息もぴったりで成功したが、インド・ネパール編ではタレントと現地の人達とのふれあいなどうまく描けなかった」と反省を込めて話し、委員と活発に意見を交換した。
出席者は以下のとおり
岸田俊輔・委員長、大野徹、福島光宏、原口倫子、村上栄一、小川秀久