2003年5月度 TSS番組審議会報告
とき:2003年5月13日(火)午前11時~
ところ:テレビ新広島 会議室
議題
- 番組『めざまし公認わがまま!気まま!!旅気分 ~美・食・遊 瀬戸内発見!の旅~』
<自社制作・単発>2003年5月10日(土)13時00分~14時20分放送 - 「イラク攻撃」報道について
事務局報告
BROが「女性法廷」での委員会決定を放送したNHKの「受け止め」に疑問を呈していること。
4月に開かれたBROシンポにTSSからも参加したこと。
青少年委員会には引き続き特定のバラエティ番組に批判が寄せられていること、など。
(1)『めざまし公認わがまま!気まま!!旅気分 ~美・食・遊 瀬戸内発見!の旅~』について
- たくさんの名所やおみやげなどPRという部分を差し引いても楽しい番組だった。
- タレントのバランスがよく、時間帯的にも見やすい番組だった。
- スポンサータイアップがうまくいっていて、CMがすんなり見られた。
- 瀬戸内の良さはタレントなど使わなくてもそのまま見せればよい。
- 「リラックスできてしまう」などナレーションとしては変な日本語がしばしばあった。
- 「瀬戸内発見」といいながら尾道など場所によって時間のばらつきがあり、焦点がぼやけていた。
- プレゼントを「ください、ください」と連発するのはあまり感じがよくない。
- 知っている場所ばかりだったが随所に新しい情報も入っていたので参考になった。
- リポーターの男性二人がテンポがよく、ざっと流して見るにはいい番組だった。
- 現地の人たちの説明も詳しく入っていてよかった。
- なぜ、「めざましテレビ公認」というタイトルなのかがわからなかった。
- 尾道など町の歴史的背景などをもっと入れて欲しかった。
- 番組とCMの区別がつかなかった。
- タレントがはしゃぎすぎ、にぎやかすぎた。
これらの意見に対し、制作を担当した企画制作部の稲垣宏は、
営業連動(先行)の番組であったが、スポンサーの話題だけでなく、BSフジでの全国放送にも出せるよう、つけ麺などの新しい広島の話題も追加するなど、いかに見やすく作るかに苦心した。広島の人にとっては知っている所ばかりになったが、各地の紹介などあまり説明調にならないようタレントを使った。
(2)「イラク攻撃」報道について
- リアルタイムでの中継、報道はまさに21世紀の戦争報道だった。
- 日本のマスコミは客観的で比較的に冷静だった。
- 日本の視聴者は「戦争報道」がどういうものかよく知っている。報道されていることが事実か宣伝かが区別できる。
- 戦争の検証が早くも始まっているのは、異例のこと。
- 血の臭いが消された、ゲームのような感じ。お年寄りは「本当の戦争ではない」と言っている。
- 女性従軍記者が「我々の部隊」とコメントしていた。報道としての立場を認識しなければならないのでは?
- 報道されることは「接写」でしかない。「引いた画面」を意識しながら見る必要がある。 何が伝えられ、伝えられなかったか。反戦と、そうでない立場とに報道がわかれた。
- 湾岸戦争に比べ報道がさらにスピードアップした。
- 報道は中立性を意識しつつやっていたのではないか。
- 今回の戦争は日本人にとっても北朝鮮問題を意識せざるを得なかったため、湾岸に比べ、より身近に感じたのではないか。
- 戦況の解説など専門家、評論家はあてにならなかった。
上記のような意見が出され、会社出席者と活発に意見を交換した。
- <出席委員>
- 岸田俊輔委員長、上野淳次副委員長、上野千歳、福島光宏、末長昌子、村上栄一