2004年5月度 TSS番組審議会報告
とき:2004年5月25日(火)11:00~
ところ:(株)テレビ新広島 役員会議室
議題
- 「トリビアの泉」
- 「CMについて」
ゲスト
フジテレビ編成部 出澤真理子氏
事務局報告
*BPO報告
- <BRC>・・・(1)北海道文化放送・中学校教諭セクハラ報道 委員会決定
(2)自民党藤井議員「国会不規則発言編集問題」途中経過報告 - <番組委員会>・・・「新年度改編方針のポイントと課題をテーマに放送事業者と意見交換」
- <青少年委員会>・・・青少年健全育成基本法案について
- 視聴者意見総数報告
*TSS4月視聴者意見報告
審議
(1)「トリビアの泉」(毎週水曜日21:00~21:54放送)
- ゲストがトリビアの意外性ではなく、司会者の笑いにつられて「へぇ~ボタン」を叩いているようで気になった。
- 糸井重里さん等、博学なゲストが出ているのに、コメントを述べるチャンスがないのは残念。ゲストの有効利用を考えたらいいと思う。
- 最近は若い人が日常生活の中で「疑問」を持つ機会が少ない。何にでも「疑問」を持つことを喚起するにはとてもよい番組だと思う。
- 新聞などでも「雑学Q&A」というスタイルをとるが、言うなればこの番組もそういう種類のテレビ番組だと思う。とても分かりやすい番組で好感が持てる。
- どうでもよいようなネタもあるが、「寛永通宝は昭和28年まで使われていた」というトリビアが一番印象に残った。「ものを知ること」は大切なことだと痛感した。
- 「役に立たないムダ知識」は反骨精神につながる。「へぇ~」が昨年の流行語大賞に選ばれなかったことは残念に思っていたくらい。
- 視聴者からの投稿は、ネタの出来・不出来があると思うが、一つのジャンルに偏ることなく、上手く話題を散らしている。また、そこが各年代層に受けている要因では。
- 「トリビアの種」という企画は大変よい。小学生からの意外な質問あたりを取り上げる企画があっても良いのでは?いずれにせよ、肩の凝らないいい番組だと思う。
- 昭和天皇は「雑草という草はない」ということをおっしゃったが、雑学(ムダな知識)というものはないのだなと実感した。
- 知ると言うことはその時代を知ると言う歴史的な意味もある。前々から興味を持っていた番組で、今後も内容をさらに充実させて長く続けて欲しい。
これらの意見に対してフジテレビ編成部で「トリビアの泉」担当の出澤真理子氏は、
- この番組はフジテレビ入社6年目の若手ディレクターが考案し、深夜番組としてスタート。ゴールデン進出第1回目から20%を超えた。今でも高視聴率をキープするフジテレビの看板番組となったが、若手にもチャンスがある、若手に負けられない等 社内活性化にもつながっている。
- 毎週3万通から5万通の投稿が寄せられている。すべてが採用の可能性があるものばかりでなく、ネタ選びは本当に苦労している。
- 検証VTRの演出も難しいところである。
等の発言があり、委員との活発な意見交換が行われた。
(2)「CMについて」
- NHKでさえ自局の「新撰組」などのPRが数多く入っていて、とても鼻につく。
- 可愛い犬などをCMキャラクターに起用したようなものが多いが、ほほえましいと思う。
- 雑誌等には広告の総量規制がないが、なぜテレビにはCMの総量規制18%があるのか。規制を設けなくとも、自然淘汰の法則で滅びる局は局でよいのではないか?
- ニューヨークなどに住んでみて思うのは、何故、日本では「比較広告」などが許されないのだろうか?ということ。アメリカとの広告事情があまりに違うので面白いと思う。
- 日本においても、CMに莫大な費用を投じている。芸術的なモノもあればそうでないモノもある。
- 最近は番組とCMとの境目がわかりにくくなっている。テレショップなども、視聴者は「視聴者ではなく消費者として見ているのではないか?」と思う。
- 次回番組審議会:
- 2004年6月22日(火)11:00~
<議題>(1)「西ブロック四局共同制作 総合距離バラエティー 神ワザ!ワンダホー 」
(2)未定
- <出席委員>
- 岸田俊輔委員長 上野淳次副委員長 福島光宏委員 山田知子委員
池田明子委員 内田隆之委員 前田益男委員 以上