2006年1月度 TSS番組審議会報告
とき:2006年1月16日(月)11:00~
ところ:(株)テレビ新広島 役員会議室
議題
*CARP DREAM PROJECT『僕たちにできること』
(2006年1月2日(祝)午後11時55分~0時55分放送)
事務局より
- *BPO報告
- TSS 12月視聴者対応報告
議題
CARP DREAM PROJECT『僕たちにできること』
- 制作意図が良心的
- 美談調で残念
- 構成が不自然
- 登場人物に視聴者を引き込むパワーを感じない
- 波止場でのキャッチボールのシーンは自然で良い
- 少年にグローブをプレゼントするのは甘やかしすぎ
- ナレーションがわざとらしい
- 選手の挨拶には好感をもてたがコートを着たままだったのが残念
- 平板な印象
- 選手の野球観と少年との交流を絡めるべき
- 選手の野球に対する純粋な気持ちがよく出ていた
- グランド整備のシーンはもっと作り込んで欲しかった
- 島民の野球に対する思いが描かれていない
- 番組のテーマは市民球場の集客問題ともリンクしている
- 女性リポーター起用の意図が分からない
- グランド整備や道具作りなど野球の原点をうまく表現している
- ビッグなお年玉という設定が違和感を生んだのでは
- グランド整備をしてもまた荒れてしまうのでは
- 夢をプレゼントすることは素晴らしいが現実味に欠ける
- テンテコマイする島民の姿があればお年玉のスケール感が出たかも
- 選手のキャラクターより少年のさみしさが際立っていた
- 少年の鋭い質問に真剣さを感じた
- 島民の声やふれあいが描ききれてない
- 選手の表情から楽しさが伝わってきた
- 船の中での選手のコメントには番組のテーマが滲み出ていた
- 狙いをストレートに絞りすぎ
- ストーリー作りに力が入りすぎ
- スポーツを純粋に楽しむ気持ちが大切
- "夢中になることが大切"というコメントが印象に残った
- 選手の素の表情が良かった
- 夢を叶える過程で選手も多くを学んだのでは
- その道のプロと子どもたちの交流は今後も続けるべき
などのコメントが寄せられた。
これらの意見を受けて、スポーツ部の中井健二ディレクターは、
- スポーツ部に届いた手紙がきっかけでスタートした番組だが、自然な形で表現できていなかった
- グローブ作りは選手からの申し出で作ることになった
- 主役を少年にするか選手にするかで迷ったまま制作に入ってしまい、散漫になったと反省している
- 整備されたグランドは今後も注目していく
- タイトルは“選手にできること”という意味だが、実は学んだのは選手だった
- 選手がファンのために汗を流し、その姿を通してプロ野球に興味を抱いてもらうことが狙い
- プロ野球の素晴らしさや影響力を、選手に肌で感じてもらいたかった
- 番組の狙いは表現できたと思う
- 枠組みを決めすぎたため、ハプニングが少なく、演出しているのではという印象を与えてしまった
など番組制作の現状を、委員からの意見や質問に対する回答を交えながら発言。
積極的な審議が行われた。
- 次回番組審議会
- 2006年2月17日(金)11:00~
<議題>歴史発掘スペシャル「ドイツからの贈りもの~国境を越えた奇跡の物語~」
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・池田明子委員・中嶋健明委員・徳永修委員・西島俊哉委員・眞田奈津基委員(順不同)。