2007年6月度 TSS番組審議会報告
とき:2007年6月18日(月)11:00~
ところ:(株)テレビ新広島 役員会議室
議題
*第16回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『因島造船物語~撓鉄と生きる人々~』
(2007年5月26日午後4時~4時55分放送)
事務局より
- *BPO報告
- TSS 5月視聴者対応報告
議題
第16回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『因島造船物語~撓鉄と生きる人々~』
- 素晴らしい企画
- 知的好奇心を満足させる番組
- 番組テーマは技術の伝承
- 番組テーマは社会的課題として大変重要
- 船の造り方を初めて知った
- 撓鉄(ぎょうてつ)という技術をわかりやすく描いている
- 撓鉄(ぎょうてつ)に絞り込んだ構成で成功
- 地味な内容をよく構成
- 職人の技が生きていることを知った
- 技術伝承の大変さが伝わってきた
- これからの技術伝承のあり方も見たかった
- 技術伝承から新しい価値観が生まれる
- “辛気臭い”という若者のコメントが印象に残った
- 若者を教育することの難しさをもっと見せて欲しい
- 難易度の高い作業を任せたきっかけや完成時のコメントが物足りない
- 毎日おなじ作業を繰り返すとどんな気持ちになるのかも見たかった
- “鉄と話す”という意味をもう少し掘り下げて欲しかった
- 岡野さんの具体的な経験談をもっと引き出すべき
- 久保さん親子の会話に親子の情愛を感じた
- 古き良き時代の暮らしや家族愛が底辺に流れている
- 人づくりから見直さなければ産業を支えられない時代
- マニュアルに頼らなければならない現実に違和感
- モノづくりは人づくりであることを番組は伝えている
- 世代論も交えて構成しても良かった
- 因島の造船の歴史にも触れて欲しい
- 八朔のエピソードは扱い方次第でもっとイメージに広がりが出たはず
- ラストシーンが進水式であればなお良い
- こういう番組は教育の現場でも利用できる
- 説明のCGがわかりやすかった
- ナレーターの声にハリがなく、元気さが伝わってこなかった
- BGMは内容に適している
- CMのタイミングも唐突感がなかった
などのコメントが寄せられた。
これらの意見を受けて、番組を担当したTSSプロダクションの川口修治プロデューサーは、
- 劇的な変化がないので構成に苦労した
- 表のテーマと裏のテーマを設けて構成した
- 表のテーマは、造船を支える撓鉄という特殊技術の紹介
- 裏のテーマは、労働者への賛歌。働くとはどういうことかを訴えた
- 制作期間は下調べも含めて3ヶ月
- 準備期間が短く、手の届かないところも
- 団塊世代ジュニアの父親への思いも込めた
- 一つひとつの言葉を噛み砕くようなナレーションに挑戦した
- 八朔の表現については情報を伝えることよりも情感を優先させた
など委員からの意見や質問に対する回答を交えながら発言。
積極的な審議が行われた。
- 次回番組審議会:
- 2007年7月23日(月)11:00~
<議題>『ニッポンを釣りたい!~気になる人と旅に出よう~』
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・大野徹副委員長・山田知子委員・池田明子委員・中嶋健明委員・徳永修委員・西島俊哉委員・荒木史子委員(順不同)。