2007年9月度 TSS番組審議会報告
とき:2007年9月21日(金)11:00~
ところ:(株)テレビ新広島 役員会議室
議題
*(1)10月改編について
(2)『ANSWER いかにヒロシマを語り継ぐのか』
(8月6日午後4時放送)
事務局より
- *BPO報告
- TSS 7月、8月度視聴者対応報告
議題
(1)10月改編について
- 改編の基本方針、新番組の概要説明
- 緊急地震速報の説明
(2)『ANSWER いかにヒロシマを語り継ぐのか』
- タイトルが番組内容を端的に表現
- タイトルに今までと違う番組を期待
- しっかりとした構成
- きれいにまとまりすぎている
- 今の時代を捉える必要がある
- 視点は良いが訴える力が弱い
- 戦争体験の風化を実感
- 戦争体験の風化より心の進化が番組構成に影響
- 広島のメディアとして事実を把握することは使命
- 被爆伝承の難しさを痛感
- 北川さんの辛さがダイレクトに伝わってきた
- 62年を経ても消えることのない自責の念がよく伝わってきた
- 自分の責任にしてしまうのは残念
- 比治山での北川さんと今井さんの出会いのシーンは不自然
- 比治山界隈の緑やアオギリのカットに心和んだ
- 当時の広島の映像も効果的
- Metisさんの歌うシーンこそ、ANSWER
- Metisさんの歌を聴いた聴衆の反応は?
- Metisさんが何をどう伝えたいのか抽象的
- 今の若者たちに平和を伝えるには音楽や演劇、ダンスなどが有効的
- 音楽でどれほど浸透するか疑問
- 自責の念だけでなく後味さわやか
- 見る人の心を癒す番組
- 戦争体験のある人とない人とのコントラストが明確
- 2人の対比が良く出ていた
- 登場人物が絞られていてテーマも分かりやすい
- ノンフィクションにはフィクション以上のドラマがあって胸を打つ
- ぐさっと心に響かなかった
- ナレーターのトーンは番組内容にそぐう
- 「いつもの平和な朝でした」というナレーションに違和感
- 「静かに暮らしたい」というコメントが印象深い
- 最後のナレーションは違うのでは
- 重いエピソードを淡々と提示していたが、もう少し意図的に扱っても良かったのでは
などのコメントが寄せられた。
これらの意見を受けて、番組を担当したTSSプロダクションの林田英明ディレクターは
- 何を表現すれば良いのか悩んだ
- 被爆者は何を考えているのかという観点で取材を始めた
- 辛い体験を聞き出せなくて苦労した
- 取材の過程で辛い記憶を思い出したくないと言われたことが衝撃だった
- 次の世代に語り継ぐには辛い記憶を伝えることが必要
- 北川さんを追うことで原爆の悲惨さを訴えた
- 核心にたどり着けないときMetisさんの活動を知った
- 伝えきれない部分をMetisさんの取材でフォローした
- 心で感じることが大事なのだという答えをMetisさんが見つけてくれた
など番組制作の現状を、委員からの意見や質問に対する回答を交えながら発言。
- 次回番組審議会
- 2007年10月21日(月)11:00~
<議題>『西日本しあわせ家族グランプリ~ふぁみわん~』
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・山田知子委員・池田明子委員・徳永 修委員・荒木史子委員・大野主税委員 (順不同)。