2008年9月度 TSS番組審議会報告
とき:2008年9月8日(月)11:00~
ところ:テレビ新広島 役員会議室
議題
「描けなかった2枚の絵~原爆が投下された日の記憶~」
(8月6日(水)午後2時5分~3時放送)
事務局より
- BPO(放送倫理・番組向上機構)活動報告
- TSS8月度視聴者対応状況報告
議題
(1)10月改編について
- ネット番組の概要について説明
- ローカル番組の概要について説明
(2)「描けなかった2枚の絵~原爆が投下された日の記憶~」
- 胸に染み入る番組
- 題材が素晴らしい
- 展開がドラマチック
- 見終わった後に充実感
- 心の動きがよく分かった
- 社会的問題を理解できた
- 分かりやすい構成で、考えるきっかけになった
- 分かりやすさが物足りなさにつながってしまった
- 悲惨さを伝えることの難しさを痛感
- 次世代への継承と情報の収集の大切さを痛感
- 悲惨な体験が次世代に伝えることを拒んだ
- 伝え方にはいろいろな手段がある
- 聖地の今後の活用の仕方も重要なテーマ
- 遺族を探し出した制作者の努力に敬意
- インターネットで情報を集めるリスクを感じた
- 松原さんの存在が視聴者を引き込む要因
- 松原さんが描いた13枚の絵を丁寧に見たかった
- 高校生と松原さんの接点が分からない
- 高校生が絵を描くことになったいきさつが不明
- 高校生が2枚の絵の分担をどのように決めたのか不明
- 絵を描くことの意味を松原さんの言葉で語ってもらいたかった
- 15枚の絵が揃った時、どんな変化があったのか知りたかった
- 描かれた絵がどのように受け入れられたか、反応を知りたかった
- 流川教会の牧師のエピソードは、もう少し踏み込んで欲しかった
- 絵に動きを持たせたCGに、ナレーションと音楽が効果的に相まっていた
これらの意見を受けて、番組を担当した報道部の若木憲子ディレクターは、
- 原爆資料館の取り組みがきっかけで取材を開始
- 高校生が原爆の絵を描くにあたって、最初に調べたのはインターネットだったが、最終的に実感できたのは体験談
- 松原さんの話を聞くうちに、1人の女性の人生が原爆で大きく変わった事実に直面した
- 松原さんが辛くて描けなかった絵を、高校生が懸命に描き上げたことに、大きな意味がある
- 継承だけでは先に進まないかもしれないが、まず知ること、そして知った上で何をするかが、今のヒロシマの課題
- 強い思いをもってナレーションに取り組んだ深浦加奈子さんに感謝している
などとコメントした。
- 次回番組審議会:
- 平成20年10月30日(木)11:00~
<議題>「食の雑学クイズ ニッポン西の旅 食KING」
放送:9月27日(土)午後3時30分~4時55分
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・大野徹副委員長・池田明子委員・中嶋健明委員
徳永修委員・荒木史子委員(順不同)