2009年6月度 TSS番組審議会報告
とき:2009年6月30日(火)午前11時
ところ:TSS本社会議室
報告事項
審議に先立ち、まず事務局より、BPO(放送倫理・番組向上機構)の活動状況、TSS5月度視聴者対応状況についての報告が行われた。
審議
フジテレビ系列全国28局ネット『ニッポンを釣りたい!~大人を満たす癒しの旅~』(6月28日午後4時5分~5時20分放送)
- 釣り好きの人から釣りに興味のない人まで、幅広い層に楽しんでもらえたのではないか
- 取材する側の心遣いが感じられた
- 10年目を迎えるシリーズだが、今回はとても良くできていた
- 3編それぞれ、釣法や出演者の持ち味が違っていて楽しめた
- ナレーターが番組にぴったりマッチしていた
- ゆるい感じが良かった
- 宮島編では、地元広島の伝統漁法“かぶせ釣り”をよくぞ全国に紹介した
- 道場六三郎の料理も番組の流れに無理なく入っていた
- 片岡鶴太郎の文化人としてのコメントをもっと聞きたかった
- 黒鯛が養殖カキを食い荒らす被害について、もっと突っ込んで欲しかった
- 八丈島編の高田延彦と杉浦太陽の掛け合いでは、釣り人の心境がよく伝わってきた
- 福井編のお笑い系タレントは、悪のりが目立った
- 贅沢な番組構成だが、出演者の動きや風景の変化に乏しく、タレントや仕掛けだけで見せている感じ
- サブタイトルに“癒し”と入れた意味が分からない
- スポンサータイアップは、もっとさりげなくあるべき
などのコメントが寄せられた。
これらの意見を受けて、高見剛史プロデューサーは、
- 今回は、天候にも釣果にも恵まれた。ヤラセと疑われるような釣れ方だったが、魚たちが演出してくれ、自然が味方してくれたことが、視聴者の好印象につながったと思う
- ロケがうまく行き過ぎたことで、かえって単調になってしまったかもしれない
- 近年では文化人としての露出の多い片岡鶴太郎だが、今回は芸人として出てもらい、山本高広と一緒に、新旧物まねタレントとして扱った
- 釣りは人に時間の流れを忘れさせ、非現実の世界に連れて行く。それこそが大人の癒しだと考え、サブタイトルにした
- タレントたちも日頃とは違った笑顔を見せていた
などと発言し、活発な意見交換が行われた。
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・山田知子委員・中嶋健明委員・徳永修委員・荒木史子委員・大野主税委員(順不同)