2010年12月度 TSS番組審議会報告
とき:2010年12月3日(金)午前11時
ところ:広島市南区 TSS本社会議室
報告事項
審議に先立ち、事務局より、BPO(放送倫理・番組向上機構)の活動状況やTSS10~11月度視聴者対応状況についての報告が行われた。
審議
FNS近畿中四国ブロック6局共同制作特別番組『THEご当地遺産ジモトラベル』
<11月28日(日)午後4時放送>
委員からは
- 日曜日の夕方に家族で見るにはとてもいい番組。共通の話題にもなった
- 放送時間を考えると、途中から見ても楽しめる構成で良かった
- 出演者それぞれが役割を心得ていて、安心感があった
- 各局が持ち寄ったご当地遺産が、各ジャンルごとにきちんと構成されていた。クイズの前にCMが入るパターンで進行し、カテゴリー分類もうまくできていた
- 各局が持ち寄った案を選んだのだろうが、バランス意識が働いた結果、無理やり入れたようなネタもあり、その辺がごった煮な感じになった
- 盛りだくさん過ぎる。同じような情報が絶え間なく流れていて、85分が長く感じられた
- 85分の割には、長さを感じなかった。17件ものネタを扱っていたが、ごちゃごちゃした印象もなかった
- 6局が共同で制作する貴重な機会で、これだけの時間を費やすのであれば、もう少し文化貢献度の高い作品を作るべき。もしくはB級グルメに的を絞って30分番組にすべきだったのでは
- ご当地遺産と呼ぶからには、後世に残すべきモノのはずで、もみじ饅頭の型はまさにそうだが、流行りのB級グルメを同じ土俵で扱っていたのは疑問
- みんなが知っているようなネタもいくつかあったが、高知のマンションなどはこれだけ見せても番組になりそうだし、明石大橋を点検する仕事があることも初めて知った。とても面白く見た
- 一人相撲がなぜベストに選ばれたのか、誰が選んだのかもわからなかった。そもそもこの種のものに優劣をつける必要はない
などのコメントが寄せられた。
これらの感想や意見を受けて、番組プロデューサーの栗原昌哉は、
- 6局共同で制作していることは、視聴者にとって関係ないことなので、あまり強調せずに作っている
- 各局間でバランスを取るのはやめようと話し合っている。強いものは強い
- 確かにもっとゆっくり伝えるべきものもあった。ものよっては1分あまりで見ている人が感情移入する前に終わったネタも。飽きられないことを考えた
- 地元ではかなり有名で見飽きたネタも入っているが、自分たちが日頃見慣れているものをよその人がどう見るか、どう評価されるかを知りたがっている人も多い
などとコメントし、活発に意見を交換した。
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・池田明子委員・山田知子委員・徳永修委員・中嶋健明委員・荒木史子委員(順不同)