TSSテレビ新広島

2011年7月度 TSS番組審議会報告

とき:2011年7月11日(月)午前11時

ところ:TSS本社会議室

報告事項

審議に先立ち、事務局よりBPO(放送倫理・番組向上機構)の活動状況やTSS6月度視聴者対応状況の報告があった。

審議

フジテレビ系列全国28局ネット『ニッポンを釣りたい!~明日行きたい美しき名所~』
<6月26日(日)午後4時5分放送>

委員からは

  • 気楽に見られる楽しい番組
  • 12年続いている全国番組として安定感もあり、安心して見ることができた
  • 余計なハラハラもなく、いい意味で力の抜けた番組。日曜日の夕方に見るにはいい番組
  • 釣り番組には“もしも釣れなかったら?”という緊張感が出演者にもスタッフにもあるようで、釣れた時のほっとした表情が印象的でとても良い
  • 番組で伝えたいことが明確でなかった。タイトルからは“旅>釣り”と想像したが、 “旅<釣り”だった
  • 毎年のように制作者から旅と釣りのバランスの難しさを聞かされているが、今年は特に旅と釣りが連動していなかった
  • 広島の局らしく、瀬戸内編はとても力が入っていたが、対馬編と能登編は地域の歴史や名所の紹介があまりなかった
  • 3つのパートがどれも同じペースで流れていて、パートごとのメリハリがなかった
  • 昨年までは珍しい魚や釣法を紹介するなど、本来の釣り好きにも受ける要素を取り込む工夫があったが、今回はあまり感じられなかった
  • はるな愛と南明奈が私生活でも仲の良いことや、永井大と宅間孝行の友情はわかったが、麻丘めぐみとトータルテンボスはなぜこの組み合わせか、なぜ能登なのか、意味がわからなかった
  • はるな愛はのんびりとした感じで、瀬戸内の良さが伝わってきた。無意味にはしゃぐわけでもなく、心配りもできていて、南明奈もよく心得て受けていた
  • 七尾湾のアマモの映像は、とてもきれいで、実際に見てみたくなった
  • “釣りとは?”の問いは、恒例かも知れないが、含蓄のある言葉が出るわけでもなく、なくても良いのでは

などのコメントが寄せられた。

これらの感想や意見を受けて、プロデューサーの高見剛史は、

  • 東日本大震災以後の取材だったので、津波を連想させないなど諸々注意を払った。ロケ地の選定、タレントのスケジュール調整なども難しく、結果的に船釣りばかりになった
  • 旅と釣りのバランスについては、釣果があってこその釣り番組なので、どうしても釣り部分に時間を取られてしまう
  • 釣り部分は、台本がなく、流れのままに作っていくしかないが、スタッフのピリピリしたところをタレントに見せられず苦労する
  • 次回は、震災の影響も踏まえた上で、復興につながるものをめざすとともに、日本にはこれだけ美しいところがまだあることを伝える番組にしたい

などとコメントし、活発に意見を交換した。

<出席委員>
松浦雄一郎委員長・大野徹副委員長・山田知子委員・池田明子委員・村上栄一委員・大下洋嗣委員(順不同)
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