2012年2月度 TSS番組審議会報告
とき:2012年2月29日(水)午前11時
ところ:TSS本社会議室
報告事項
審議に先立ち、事務局より1月度視聴者対応状況やBPO(放送倫理・番組向上機構)の活動状況についての報告があった。
審議
『TSSスーパーニュースFNN』
<2月15日(水)午後5時54分放送分>
委員からは
- ローカル部分は、公正な内容でセレクトも適切。アナウンスコメントも安心して気持ち良く視聴できた。ネット部分は、報道としてこれでいいのかと疑問に思う内容。1時間で良い番組と悪い番組を見たような不思議な気持ちになった
- この時間帯は、ながら視聴の時間帯。硬軟取り混ぜて聞き流せる作りになっている
- 夕方5時台のニュースにおいて、他局は旅やグルメなどの情報をオンエアしているが、TSSは純粋にニュース性の高い情報を提供している。独自性の強い番組を作り続ける姿勢は高く評価できる
- ローカル部分は丁寧な作りだが、ネット部分はそれぞれの項目の扱いや作り方が雑
- ネット部分の構成は、見ていて混乱させられる
- “選択と集中”という言葉があるが、ローカル部分は全体がすっきり整理されていて、必要な所は丁寧に分かりやすくなっていた
- ネットとローカルの切り替えが頻繁で、作りの差が目立つ。1つの番組としての整理・調整をすべき
- CM前に“お知らせの後は○○○○”と予告しておきながら、CM後すぐにそのニュースをオンエアしなかった。チャンネルを変えさせないために引っ張るような手法は、ニュースとしてどうか
- ニュースは、視聴者が最もテレビに求める番組の一つ。世の中で起きたこと、起きていることを映像で見せる番組だが、その映像には国民の世論を動かし、形成する力がある。テレビ局が全力を傾注して作るべき
- ローカルトップ項目の“広島県来年度予算案発表”は、記者解説も分かりやすく、身のあるニュースだった
- 県予算のニュースは、少し持ち上げ過ぎなのでは。もっと中立性を保つべき
- 湯崎知事が予算執行に“PDCA”という手法を取り入れたというニュースだが、視聴者が知りたいのは、そういうことよりも予算が県民の生活にどう影響するかなのでは
- エンディングは、ニュース1項目とその日のおさらいと翌日の予告だが、最後の1項目が“味噌の寒仕込み”というのはどうか。この2分間をもっと有効に生かせないか
などのコメントが寄せられた。
これらの感想や意見を受けて、大藤潔報道部長は、
- “記憶に残るニュース、心に届くニュース”をめざしている
- 昨年、ネット・ローカルともに、番組構成を大幅に変え、それまでの多項目から、深く掘り下げるニュースに変えた
- 県予算のニュースの解説は、県政担当記者が行ったので、担当としての思い入れが県寄りに見えたのかも
- フジテレビのニュースの放送開始時刻がTSSより早いので、キャスターの挨拶や名前の表示などが広島では出ないことなど、一部違和感があることは否めない
- 最後のコーナーでは、番組スタート時に間に合わなかったり、スタート後に入った速報を扱うようにしているが、そういったものがない場合は季節ネタを入れている
- あまりセンセーショナルにならないよう、悪戯にバラエティ化しないよう、注意している
などとコメントし、活発に意見を交換した。
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・大野徹副委員長・山田知子委員・池田明子委員・徳永修委員・荒木史子委員・村上栄一委員・大下洋嗣委員・石井宏和委員(順不同)