2012年7月度 TSS番組審議会報告
とき:2012年7月27日(金)午前11時
ところ:TSS本社会議室
報告事項
審議に先立ち、事務局より6月度視聴者対応状況などについて報告があった。
審議
『ニッポンを釣りたい!~絶景・秘境に大興奮!世界遺産 旬の旅~』
<6月24日(日)午後4時5分放送>
「ニッポンを釣りたい」はTSSが2000年以降毎年制作している「旅と釣り」をテーマにした番組で、第13作目となる今年は、沖縄、白川郷、小笠原諸島の3箇所の世界遺産をめぐり、バラエティに富んだ3話オムニバスとして放送した。
委員からは
- 肩肘張らずに途中から見ても楽しめたはず。土曜日の夕方という時間帯にもマッチしたスタイル
- イラストを使った説明が効果的で、釣りを知らなくても分かりやすかった
- 世界遺産の解説やご当地の食文化の紹介もあり、釣り好きではない層も楽しめた
- 風景・釣る魚・キャスティングも多彩で、それぞれの要素に趣向が凝らされていた
- 3編それぞれ、ロケ地や出演者の特徴がよく出ていた。また、画面の色も変えてあり、メリハリがあった
- “ニッポンを釣る”というタイトル通り、魚ばかりか日本の風物を釣る一面もあり、それがバランスよく表現されていた
- バラエティ要素だけでなく、行ってみたいと思わせる秘境や世界遺産の映像もたくさん盛り込まれ、非常にうまく制作されている
- 結果が分からない大自然を相手にした撮影なので、釣れたときの喜びは格別のはず。それが見るものにも伝わった
- 釣り初心者の女性タレント2人がどんどん釣る沖縄編を冒頭に持ってくることで、視聴者を十分に引き付けていた。イントロとしても上手な構成だった
- 沖縄編は、次はどのような魚が釣れるのかワクワクする感覚がうまく伝わった
- 小笠原編は、大物を狙うスタッフの意気込みが伝わったが、釣りに特化し過ぎかも
- さかなクンのイラストはインパクトがあり、その存在感が沖縄の釣りを引き締めていた
- 旅が楽しくなるかどうかは、アドバイザーの力量にもよる」
- 「釣った魚を食べることにこだわらない方が、楽しい番組になるかも
- サブタイトルに“世界遺産”とあれば、そこに期待してしまう。世界遺産と釣り、世界遺産と出演者の関連度合いが薄い。見せ方に温度差を感じた
- 題材に恵まれていたとも言えるが、だからこそ編集に苦労したのでは
などのコメントが寄せられた。
これらの感想や意見を受けて、番組プロデューサーの高見剛史は、
- 昨年の番組審議会でいただいた意見をもとに、原点に戻って、釣りの素人でも分かりやすい工夫を取り入れた。すべての世代に見てもらえる番組制作に徹した
- 出演者のテンションが上がるように、カメラが回っていないときでも、チームで一緒にがんばろうという空気を作っていった
- 思い描いたような映像が撮れて、今回はすべての要素が味方をしてくれた
- 100点満点ではないが、プロデューサーとしては満足のいく番組を作ることができた
などとコメントし、活発に意見を交換した。
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・大野徹副委員長・山田知子委員・池田明子委員・徳永修委員・村上栄一委員・大下洋嗣委員(順不同)