2012年9月度 TSS番組審議会報告
とき:2012年9月6日(木)午前11時
ところ:TSS本社会議室
審議
TSS報道特別番組『爆心地で生き延びて…』~高線量被爆者追跡40年~
<8月6日(月)あさ9時55分放送>
当番組は、爆心地500メートル圏内で奇跡的に生きる残った被爆者78人の健康調査を40年間にわたり続けてきた被爆者医療の第一人者、広島大学名誉教授の鎌田七男さんの密着ドキュメンタリー。鎌田医師が自らの半生をかけて被爆者の健康調査を続ける理由などに迫った。
委員からは
- 貴重な記録であるこの番組を世界へ発信して欲しい
- ヒステリックな表現がなく淡々としているのに、原爆の悲惨さをよく表現していた
- 鎌田医師の本音をもっと引き出して欲しかった
- タイトルの“生き延びて”に違和感を感じた
などのコメントが寄せられた。
これらの感想や意見を受けて、番組ディレクターの三戸美佳は、
- 鎌田医師の研究をどこまで紹介するか、最後まで悩んだ
- 最も描きたかったのは、爆心地被爆者と鎌田医師の絆
- 絆を描くために、学会後の鎌田医師の発言は敢えて割愛した
などとコメントし、活発に意見を交換した。
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・池田明子委員・徳永修委員・荒木史子委員・村上栄一委員・大下洋嗣委員・細羽雅之委員(順不同)