2013年9月度 TSS番組審議会報告
とき:2013年9月25日(水)午後2時
ところ:TSS本社会議室
審議
TSS報道特別番組『ヒバクシャと被曝者~繰り返される悲劇~』
<8月6日(火)午前9時50分放送>
委員からは
- 福島の現場へ行かなければ見えてこないことがよく伝わった
- 福島のレポート番組としてのレベルは高いが、8月6日の報道特別番組として相応しいかは疑問
- 番組タイトルに違和感を覚えた
- ヒロシマの被害の大きさから考えて、福島を同レベルで語ることはできない
- 8月6日の番組として制作するからには、ヒロシマからの発信メッセージで番組を締めるべき
- 取材素材のポテンシャルは十分にあり、丁寧に取材されていたが、空間軸と時間軸が複雑に交差していて伝わりにくかった
- 木村多江さんは、視聴者が引っ張られない“名脇役ナレーター”で効果的だった
などの意見が寄せられた。
これらの感想や意見を受けて、報道制作センター・報道の田中浩樹記者は、
- タイトル決定までには、紆余曲折があった。ヒロシマと福島を対比する意図で、カタカナと漢字を使った
- 今までの視点とは異なる8月6日の番組があってもいいのではと考えた
- 原爆と原発の共通項は、見えない放射能への恐れ。取材に応じてくれた9割5分の人の声で編集したが、取材に応じてもらえなかった何倍もの人々の思いも被せた。同じように苦しんだヒロシマの人々に、福島の現状を伝えたかった
などとコメントした。
続いて事務局より視聴者対応状況などについて報告があった。
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・山田知子副委員長・徳永修委員・荒木史子委員・村上栄一委員・細羽雅之委員・山下ミカ委員(順不同)