2014年10月度 TSS番組審議会報告
とき:2014年10月23日(木)午後2時
ところ:TSS本社会議室
審議
TSSスーパーニュース特別番組『8月20日を忘れない 広島市大規模土砂災害から1カ月 被災地はいま』
<9月20日(土)午前9時55分放送>
ほか一連の土砂災害報道の審議に入った。
委員からは
- センセーショナルな映像ばかりが取り上げられがちだが、1ヵ月後だからこそ伝えなければならないことをきちんと報道していた
- 犠牲者の数を地域ごとに掲げていたので、各地域の被害の深刻さを数値で把握できた
- 住民側と行政側それぞれの問題を分けて取り上げていてわかりやすかった
- 単なる悲劇として報じるのではなく、防災や減災という未来に向けた番組だった。テレビ局として大きな役割を果たした
- 災害報道は、事態の推移を中長期的に総合的に検証して伝えていく必要がある。災害で得た教訓を風化させないために続編をぜひ作ってほしい
などの意見が寄せられた。
これらを受けて、報道制作センター・報道の矢野寛樹編集長は、
- これほど大規模な災害報道はTSSとしても初めてのことで、何をどうしていいかわからないままスタートした
- 災害発生直後は悲惨な状況を全国に伝える必要があるので、最初の3日は非人道的な部分もあった
- “えぐるような内容”でなければ人の心は動かず、支援につながらない
- 被災後3日目に“防災・減災”“被災者支援”という編集方針を決め、涙を誘うヒューマンドラマはあえて排除した
などとコメントした。
番組の審議後、番組種別の報告などが行われた。
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・山田知子副委員長・荒木史子委員・村上栄一委員・細羽雅之委員(順不同)