2018年6月度 TSS番組審議会報告
とき:2018年6月27日(水)午後2時
ところ:広島市南区のTSS本社会議室
審議
第27回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『島は学び舎“教育の橋”をかけた離島から』
<5月26日(土)正午放送>
の審議に入った。
委員からは
- 島との関わり方が異なる4人を取材対象にしたことで、興味深い番組になっていた
- 慈愛に満ちた吉行和子さんのナレーションは、離島の話に合っていた
- 場面転換で桜や夕日などの映像を挿入していたのが効果的
- 地味なテーマを取り上げたことに感心した
- 島全体から何かを学ぶことを想定して視聴したが、高校の話だけだったのでタイトルに違和感を覚えた
- 学生や塾の先生の心の変化や悩みを描くことができれば、番組に奥行きが生まれたかもしれない
- 教育の本質にもう少し深く切り込んでいたら、もっと中身のある番組になったのでは
- 教育の再生・過疎地の活性化・子どもの成長などテーマが多く、最終的に伝えたいことがよく分からなかった
などの意見が寄せられた。
これらを受けて、制作部マネージャーの田中浩樹は
- 子どもたちの悩みを描き切れていないことは自分でも感じている。島に住み込んで取材をすれば違ったものが撮れたかもしれない
- タイトルに込めたのは、島の大人たちの思い。次世代を生きる子どもたちに島全体で学んでもらうことで、島に留まるなり帰るなりしてもらい、島の未来を託したいのではと考えた
- 年頃の子どもたちはシャイで、カメラに慣れてもらうためだけに取材に行く日が何十日もあった
- 大崎海星高校の生徒数V字回復が、全国の過疎対策のヒントになればと考えた
などとコメントした。
出席者は以下の通り。
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長・細井謙一副委員長・徳永修委員・荒木史子委員・細羽雅之委員・鈴木哲也委員(順不同)