2019年6月度 TSS番組審議会報告
とき:2019年6月26日午後2時
ところ:TSS本社会議室
審議
『FNSドキュメンタリー大賞2019出品作品『まさかと言わないために~ビッグデータで読み解く広島豪雨災害~』
〈2019年5月25日(土)正午放送〉
の審議に入った。
委員からは
- 広島豪雨災害から1年という時期に放送されたことは意義深い
- ビッグデータの解析で、人々はなかなか行動しないことが分かった。その検証結果をふまえて次の対策を検討する構成で、深掘りしていた
- 避難命令には責任を伴うため、国や自治体が苦悩する姿がよく伝わった
- 自分の命は自分で守ること、周囲とのコミュニケーションが大切
- サブタイトルの“ビッグデータで読み解く”以外の内容が多く、違う言葉のほうがよかった
- “まさかと言わないため”の事例紹介は良いが、総花的。何か一つにフォーカスするか、全体を貫く縦軸が必要
- 防災意識を高めるために何ができるのか、テレビの役割に期待したい
などの意見が寄せられた。
これらを受けて、報道部の菱野将史は、
- 防災に興味のない人に見てもらい、防災を自分のこととして考えてもらいたいと考えた
- ビッグデータから見えてきたことを避難に繋げるために、成功事例を紹介した。前半をビッグデータの検証、後半を対策と検討にしたので、ビッグデータの占める割合が少なくなった
- 防災・減災のために個人情報の活用ができるようになれば、もっと精緻な分析が期待できる
- 避難勧告が空振りでも、早めに行動できて良かった、被害がなくて良かったと思うような文化をメディアの努力で醸成していきたい
などとコメントした。
出席者は以下の通り。
- <出席委員>
- 松浦雄一郎委員長、細井謙一副委員長、徳永修委員、荒木史子委員、山下ミカ委員、熊平明宣委員、格清政典委員(順不同)。