TSSテレビ新広島

2020年6月度 TSS番組審議会報告

2020年6月24日

TSS本社会議室

審議

FNSドキュメンタリー大賞2020出品作品『漁火のゆくえ じいの背中とボクの夢』<5月30日(土)午前10時30分放送>

委員からは

  • 「祖父に憧れて漁師になりたいと思った少年の葛藤を、祖父も両親も反対している状況の中、淡々と描く手法が良かった」
  • 「少年の夢が叶ったとはいえ、実際に厳しい現実に直面した時にその人生がどうなるのか、深い関心と将来の心配を抱かせる話の流れだった」
  • 「きれいな映像で最後まで安心して飽きずに視聴できた。締めの言葉が制作意図通りなのではと腑に落ちた」
  • 「学校を卒業して漁師生活が始まったところで終わるのではなく、あと1年ぐらい追いかけて、成長した姿を見たかった」
  • 「漁獲量の現状について、ナレーションだけでは漠然としているので、実際にどれだけ減っているのかデータが欲しい」
  • 「タイトルの『漁火』が出てこなかったことに違和感を覚えた」

などの意見が寄せられた。

これらを受けて、報道部の田中浩樹マネージャーは

  • 「一眼レフの動画機能を使って、カメラを必要以上に振り回さず、同じポジションと同じ画角でひたすら待って撮ることを意識した」
  • 「データを入れると、番組全体の質感が崩れるのではないかと思い、敢えて入れなかった」
  • 「タイトルの“漁火”は、若者を新たな灯に、祖父を消えゆく灯にたとえた」

などとコメントした。

出席者は以下の通り。

<出席委員>
松浦雄一郎委員長、細井謙一副委員長、徳永修委員、荒木史子委員、山下ミカ委員、熊平明宣委員、格清政典委員、藤本俊委員(順不同)
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