2021年9月度 TSS番組審議会報告
2021年9月29日
TSS本社会議室
審議
『被爆地にたつ孤児収容所~2千人の父、上栗頼登~』<8月6日(金)午前9時50分放送>
委員からは
- 上栗さんの人生、取り組んだ事業、精神を深く取材して、広島にこうした歴史があったことや情熱を捧げた人々の存在を知ることができて感動した。
- 大変な苦労を昇華させて淡々と穏やかに話す白石さんの姿が印象的だった。
- ナレーションの小林克也さんの重厚な深い声の響きが番組を引き立てていて、孤児の作文を朗読した吉永小百合さんとともに最高の組み合わせだった。
- エピソード一つ一つが濃く、1時間という番組の中で掘り下げるのは難しいからだろうが、さらりとした内容に思えてしまう。
- 最後に最近の新生学園についての話を入れたために、それまでの内容についてのフォーカスがぼやけてしまったと感じる。
- これからも知られていない埋もれた貴重な人々の生き様を伝えてほしい。
などの意見が寄せられた。
これらを受けて、報道部リーダーの深井小百合は、
- 少年少女の更生保護について取材をしていたことから、新生学園を知った。
- 資料とインタビューだけの構成に不安もあったが、カメラマン、編集者、構成作家などのスタッフが思いを込めてくれたことで、少しでも伝わる作品になったのではないかと思っている。
- 被爆者の高齢化などによって、これからますます、戦争関連の取材は難しくなると思うが、ヒロシマの思いを伝え続けていくことこそが地域のテレビ局の使命だと感じている。
などとコメントした。
出席者は以下の通り。
- <出席委員>
- 細井謙一委員長、徳永修副委員長、荒木史子委員、山下ミカ委員、熊平明宣委員、藤本俊委員、吉田尊弘委員(順不同)