2022年6月度 TSS番組審議会報告
2022年6月29日
TSS本社会議室
審議
FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品 『命のバトン ~移植医療後進国ニッポン~』<5月21日(土) 午前10時25分放送>
委員からは
- 臓器移植とはどういうものか、コンパクトでありながら詳しく説明すると共に、問題点も取り上げられていていい内容だった。
- 多くの取材がありながら、一つ一つに無駄がなく時間もバランス良く配分されていた。
- ナレーションも優しく、画面の作り方やストーリーの展開も重くなりすぎず、メッセージが柔らかく伝わってきたことで共感しやすいと思った。
- 問題提起がきちんとできたことはとてもよかったが、その後の主張とか解決という部分があまり伝わってこなかった。
- 日本では臓器提供が進まないという問題を、もっと強く打ち出して伝えた方がよかったのではないか。
- 移植医療が進んでいるスペインの具体的な事例を盛り込むと、日本の課題がより明確になったのではないか。
などの意見が寄せられた。
これらを受けて、ディレクターで報道部副部長の石井百恵は
- 元々は夕方のニュースとして取材を始めたのだが、その時間では伝えきれない情報量があるとわかってきて特番に結びついた。
- 取材対象者とは、まずはお会いして時間をかけて人間関係を構築するように努めた。
- 臓器移植法の制約上、オープンにできない情報があり、どこまで知らせるのかという点も制作上の課題だった。
などとコメントした。
出席者は以下の通り。
- <出席委員>
- 細井謙一委員長、徳永修副委員長、荒木史子委員、山下ミカ委員、藤本俊委員、吉田尊弘委員、嶋田知加子委員(順不同)