2023年6月度 TSS番組審議会報告
2023年6月28日
TSS本社会議室
審議
第32回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『清流のヌシの叫び~繋ぐ命と扱う命~』<5月27日(土)午前10時25分放送>
委員からは
- 命について考えさせられる重層的な構成だった。
- オオサンショウウオが川の中から清水准教授を見上げる映像が印象的で、それをエンディングに使用しても良いと思った。
- それぞれの立場や正義がある中で譲り合いやできる限りのことをしなければいけないことの大切さを考えることができた。
- なぜ同じ命が選別されるのかを丁寧に取り上げていた点が良い。
- オオサンショウウオの基本データを表示して欲しい。
- 番組内容はタイトルを踏まえたものになっていたが、オオサンショウウオの保護というテーマをタイトルで示した方が分かりやすく構成がさらに活きたのでは。
- イノシシの解体シーンの前に注意喚起テロップが入ったが、そのタイミングが早すぎたのでは。何か基準があるのか知りたい。
などの意見が寄せられた。
これらを受けて、プロデューサーのTSS報道部副部長 田中 浩樹と報道部ディレクター高橋 徹は、
- オオサンショウウオを見つめることで、命をどう捉えるかというテーマがあぶり出され、命を扱う番組にしようと考えた。
- いろいろなインタビューを紹介したが、そのどちらが正しいかを敢えて明言しないことで、それぞれの意見が表裏一体であることを表現した。
- イノシシの解体シーンを入れないと命について語れないと思ったが、子どもたちも視聴する時間帯だったので、強烈な映像を流すことに配慮して、注意喚起テロップを入れた。
などとコメントした。
出席者は以下の通り。
- <出席委員>
- 細井謙一委員長、徳永修副委員長、嶋治美帆子委員、藤原由梨委員、山下ミカ委員、渡邉直樹委員(順不同)