ここからっ!TSS

Hiroshima Peace Program TSSアーカイブプロジェクト

被爆75年TSS報道特別番組『誰がための放影研』(2020年8月6日放送)

人類史上初の被爆地・広島の放送局として、開局以来、核兵器廃絶と平和の実現を目指して番組を発信してきたテレビ新広島(TSS)が、2021年3月31日から、「Hiroshima Peace Program TSSアーカイブプロジェクト」の第5弾作品として、被爆75年TSS報道特別番組『誰がための放影研』(2020年8月6日放送)の英語版を、「TSSアーカイブプロジェクト公式ホームページ」「ここからっ!TSSチャンネル」「TSS動画配信サイト ポケットTSS」で世界に向けて配信する。

TSSアーカイブプロジェクトとは、“被爆地・広島”を知ってもらうため、原爆をテーマとした報道特別番組に日本語ナレーションと英語字幕を付けて、国内外の方々が同時に視聴できるように制作。インターネットを通じて世界中の方々に番組を視聴してもらうことで、争いのない平和な世界の実現を目指すとともに、戦争によって街が破壊され、愛する人たちを失った紛争地域の方々にも、戦禍を乗り越え、緑に包まれた現在の広島の姿を観ていただくことで、未来への希望を見出してもらいたいという願いを込めた、平和推進プロジェクトである。本番組は、TSSアナウンサーの衣笠梨代が、「第37回FNSアナウンス大賞」(2020年度)を受賞し、ナレーションも聞きごたえのある内容となっている。

これからもTSSは、広島の放送局として、“あの日の事実”を伝え続けていく。

【番組内容】

広島市内を一望する比治山にある放射線影響研究所(通称 「放影研」)。放射線が人体に及ぼす影響などを調査する日米共同の研究機関だ。その前身は、1947年にアメリカが設立した「原爆傷害調査委員会」(略称 「ABCC」)。アメリカは放射線が人体に影響を与えることを把握しており、広島・長崎に原爆を投下後、その兵器の長期的な影響調査を行ってきた。番組では、ABCCの検査によって心に深い傷を負った被爆者や放影研の最高意思決定機関のアメリカ側のトップなどを取材し、この研究機関の歩みを振り返るとともに、これからのあり方について考える。

【ディレクター:藤原宇裕】

テレビ新広島と目の鼻の先にある比治山。遊具付きの公園もあり、休みの日には多くの家族連れが訪れている場所です。そんな比治山に70年近くある放射線影響研究所、通称=放影研。かつて原爆傷害調査委員会=ABCCだった施設です。現在は日米両政府が出資して研究が続けられています。戦後76年たった今も、ABCCの研究を引き継ぎ、被爆者の健康影響の調査が行われています。被爆者の多くは放影研に対し否定的な印象を持っていて、その原因は、戦後、戦勝国アメリカが被爆者に行った非人道的な調査が尾を引いていました。放影研は、どんな歴史を歩んできたのか、そして今、どんな研究を行っているのか知らない人が多いと感じ、制作しました。

《藤原宇裕(ふじわら たかひろ)プロフィール》

神戸市出身。在京キー局時代、社会部で国交省、都庁、環境省、原子力規制庁などを担当。2018年からテレビ新広島に勤務。現在、市政や原爆、平和などを主に取材。兵隊で広島にいた祖父は爆心地2キロで被爆。

【スタッフ】

構成
関 盛秀
ナレーター
衣笠 梨代
吹き替え
棚田 徹、深井 瞬、加藤 雅也、野川 諭生、西山 穂乃加
通訳
レイチェル・ニコルソン
再現ビデオ
アンテ・クルスロビク、吉村 行正、三上 絵里、胡子 美佳、藤原 宇裕
撮影
山本 龍
編集
藤本 敏司、地蔵堂 充
EED
高木 伸幸
MA
瀬島 敬史
音声
倉西 正幸、高橋 弘樹、松山 阿祐美、中窪 志帆
題字
足立 栞
広報
藤井 英里子
翻訳
アクアマリンプロダクション
ディレクター
藤原 宇裕
プロデューサー
福田 康浩
制作協力
TSSプロダクション
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