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中四国ブロック特別番組

それは未来のために

ナビゲーター 市川紗椰

3月12日(土) 午後4時05分~5時00分

最近あちこちで耳にするようになった 「SDGs」という言葉。でも、「具体的に何をしたらいいの?」と疑問に思う人もまだ多いのでは? 番組では広島県内でSDGsを推進するさまざまな現場を取材、「未来につなげたい」人たちの思いに迫った。

「アップサイクルで商店街に元気を」

廿日市市の山あいの町。空き店舗が目立つ商店街を元気にしたいと、2人の女性が立ち上がった。廃業したスーパーを改装し、“アップサイクル”(使わなくなったものに手を加え、新たな価値を与える)の工房として生まれ変わらせたのだ。地域の木工名人も加わり、廃材を利用した雑貨やアクセサリー、木工製品などを作って販売。地域の交流拠点としてにぎわいも生まれ、「持続可能なまちづくり」に貢献している。

「廃棄素材で作るスニーカー」

府中市のシューズメーカーでは、サステナブルなスニーカーの開発に力を入れている。廃業した織元の倉庫に眠っていたデッドストック生地や、リサイクル素材をフル活用。機能性も優れたファッショナブルなスニーカーを作り上げた。

「カキ殻でつくるオンリーワンのアクセサリー」

広島だけでも年間5千トン以上が廃棄されるという「カキ殻」。その活用法が模索されるなか、なんとキラキラと美しい「アクセサリー」に変身させた女性二人組がいる。そのきっかけは、「カキが大好き」。ユニークな発想で生まれたピアスなどのアクセサリーは、街中のカフェなどで販売されている。

「思い出の服をいつまでも」

大量廃棄が世界的に問題になっている「衣料」。持ち込まれた衣料を日用品に生まれ変わらせるサービスを提供している企業が広島市にある。服の生地から生まれたのは、アルバムの表紙、日傘、ドッグウエアなどさまざま。「思い出の服」をいつまでも身近に置いておけると、多くの人に喜ばれている。

「日本酒に新たな可能性を」

呉市の小さな島に本社を置く酒メーカーが「日本酒文化を未来に引き継ぎたい」という思いで独自の商品開発を行っている。島で栽培するオーガニックレモンを使った、日本酒ベースのスパークリングレモン酒だ。さらには、時間が経つと味が落ちる日本酒の難点を克服すべく、全く新しいタイプの酒も生み出した。日本酒を蒸留して作る、その名も「浄酎」。時間とともに熟成が進み、価値が高まるのが特長だ。

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