広島日豪協会

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来広のミラー大使、人的交流の大切さを講演

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駐日オーストラリア大使のブルース・ミラー氏が今年4月12日に広島を訪れ、当協会会員と懇親を深めました。

この度のミラー大使の来広は2012年の平和記念式典列席に次ぐもので、就任直後の在大阪総領事キャサリン・テイラー氏らを同行してマツダ本社や県知事を訪問し、夕方から当協会主催の講演会・懇親会に出席しました。

講演に先立ちミラー大使は「昨年の平和記念式典に参列して、平和構築に向けて不断の努力続けることを心に誓いました。広島は、日豪双方で開催される障がい者のヨットレースに参加するチームがあるなど草の根交流が活発な地域であり、協会の会員の皆さんとお会いできることを光栄に思います」と挨拶しました。

続く講演は、昨年10月にケビン・ラッド首相が発表した白書“アジアの世紀におけるオーストラリア"をもとに、「アジア地域にある我が国オーストラリアの未来は、成長著しいアジア各国とともに発展し成功したいと願っています。そのためには、人・物・資本・アイデアが活発に行き来できるパートナーシップを構築していくことです。日本とは50年以上にわたって築いてきた政府レベルの相互補完的な関係だけでなく、若者の相互留学・文化交流・都市間や学校間の姉妹提携・各地の日豪協会の活動など人と人とのつながり=草の根レベルも密接で、これから我が国がアジアに広げようとしているお手本となるものです」と述べました。

講演後に開かれた懇親会でミラー大使は、聴講した広島日豪協会の会員約60人と会食しましたが、永野会長との歓談をはじめ積極的に各テーブルを回って挨拶をするなど、講演での内容を身をもって実践している姿が印象に残りました。ミラー大使は、日本への留学・シドニー大学で日本文化を学んだこと・外交官としての日本滞在が10年に及ぶことなどから日本語が堪能で、今回の講演も日本語で行われたこともあり、会員の皆さんにはより身近で親しみやすい存在となったようです。