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リズモアの心、広島へ舞い降りる
オーストラリアの子ども達から広島日豪協会へ託された千羽鶴を「原爆の子の像」へ供える「献鶴(けんかく)セレモニー」を開きました。
セレモニーは、協会訪豪ツアーの時に、リズモアで交流会を提案・開催してくれたサザンクロス大学のマクラレン温子さんの来広に合わせて開かれ、永野正雄会長をはじめツアー参加者の一部と広島市平和推進課の松嶋博孝課長が立会いました。
千羽鶴は、私たち広島日豪協会の来訪を知ったリズモアの小学生・中学生・高校生とサザンクロス大学の関係者あわせて7団体が、平和を願いながらひとつひとつ心をこめて折ったもので、2016年12月の交流会の中で協会訪豪メンバーが献鶴を託され持ち帰りました。千羽鶴は26連およそ1,300羽に及び、マクラレンさんと永野会長が「原爆の子の像」の後方にある「折り鶴ブース」へ献げたあと、参加者全員で黙とうして核兵器廃絶と平和を祈りました。
マクラレンさんは「素敵なセレモニーによって千羽鶴を捧げることができたことを、リズモアのみんなに報告したい」と、感謝の言葉を述べました。また、広島市の松嶋平和推進課長は「今、世界の核兵器を巡る情勢は不透明感を増している。こうして、平和の価値を共有してくださる皆さんと連携して、核兵器のない世界の実現に向けて輪を大きく広げていきたい」と歓迎しました。
ところで「原爆の子の像」の建設は、被爆して白血病で入院しその間に回復を祈って鶴を折り続けた佐々木禎子さんの死がきっかけでした。話は世界へ広がり、「原爆の子の像」には国の内外から年間1千万羽の折り鶴が捧げられているということです。