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エバンス豪州元外相 来広「核廃絶へ向け 日豪の役割大きい」

  • ギャレス・エバンス元豪州外相に
    ユニタールの青少年大使が熱心に質問

元オーストラリア外相のギャレス・エバンス氏が、8月22日、広島の若者たちと「核兵器のない世界を目指して」をテーマにディスカッションをしました。これは東アジアの核軍縮の道筋を探る「ひろしまラウンドテーブル」の一環として開かれたものです。

この中でエバンス氏は、「今から55年前、初めて広島の爆心地に立った時、核兵器に対する恐怖を初めて実感した。核廃絶への道のりは険しいが、核兵器を保有しているだけでリスクがあることを国際社会に訴えなくてはならない」と述べました。その上で、核兵器禁止条約について「過大な期待をしてはいけないが、批准されれば素晴らしいシンボルになる」と指摘。「核廃絶に向けて日本・オーストラリア両政府と市民の役割は大きい」と強調しました。最後に広島の若者たちに対して「状況は厳しいが、何もかもが変化しうる。楽観主義を捨てないでほしい」と語りかけました。

一昨年ノーベル平和賞を受賞したNGO「ICAN」もオーストラリアが発祥の地。核廃絶に向けて日豪のさらなる取り組みが期待されています。