広島日豪協会

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豪流POST(12) 川田七香さん ~オーストラリアと私、そして今~

~今回ご紹介する川田七香さんは去年1月に夫のティアゴさんと入会されました。川田さんは2010年からオーストラリアに滞在し、2017年に永住権を取得、2019年に帰国され、現在、熊野町で夫のティアゴさんと3歳になる娘のゆいカティアちゃんと暮らしています。~

幼少時からずっと海外に住むのが夢でした。大学の専攻は英語英米文学科で、カナダへの交換留学を1年し、卒業後、英語の活かせるロボット開発会社・ヴイストン(大阪)に就職しました。その後、転職した留学斡旋会社でシドニー支店勤務を経て、パースでバックパッカーの受付、印刷工場で製本、日系企業の経理の仕事をしました。ビザが切れ帰国しましたが、オーストラリアへの思いが強まり永住を目指すことに。約4年間、東京にあるイギリスの会社で経理の仕事に就き、ようやく2010 年に再びオーストラリアへ。ブリスベンの大学院で会計学を学び、卒業後ちょうど、前職のイギリスの会社の上司からの連絡でシドニー支店の経理に空きがあることを知り就職しました。夫(ティアゴ)に出会ったのは入社してからすぐの事でした。夫は私の同僚の兄で、家族ぐるみで出かけるようになり、出会って1 年で結婚しました。ちなみに夫はポルトガル出身で、7歳の時、オーストラリアに両親と移住しています。

オーストラリアの結婚は、セレブラントの立会の下で結婚証明書に署名し成立します。結婚式は、川の近くの丘の上の木の下ですることにしました。2017 年に娘が生まれ、赤ちゃんを育てるパパママのサポートグループのセッションに3 か月間参加し、ママ・パパ友ができました。シドニーには赤ちゃんと参加する無料のブートキャンプやピラティスのクラスが存在します。日本人が開催している日本の絵本を読む会など様々なサポートもあります。また、犬が思いっきり走れる公園やビーチがたくさんあり、犬と入れるカフェ・レストランもたくさんあります。

なぜそのような生活をやめて日本に帰国したのかと思われるかもしれませんが、夫は日本好き、娘は半分日本人であり、日本での暮らしを経験してほしい、将来後悔するよりは今実行してみて、うまくいかなければ帰れるという思いで帰国を決断しました。私は帰国前に転職活動をして、現職の英語・経理の経験を活かせる外資系のファイナンスの仕事で内定をもらいました。夫は日本語が全くできないので、今までのスキルは活かせませんが、運よく学校のALT(外国語指導助手)の仕事が決まりエンジョイしているようです。娘も元気にすくすく育ってお友達もできました。熊野町はとても環境がよく、子育てサポートもとても充実しています。