広島県瀬戸内高等学校教諭 アンソニー･ダグラス

“Aussie rules（オージールールズ）”と呼ばれるオーストラリアンフットボールはオーストラリアで最も人気のあるスポーツです。生の試合観戦もテレビ観戦も国内では他のどのスポーツよりも人気があります。しかし、オーストラリア以外ではあまり知られていません。敵や味方の肩を踏み台にジャンプするなど、初めて見る人にとっては危険でルールもないように見えるかもしれません。ラグビーやアメフトとは違い、選手は拳でボールをパンチして他の選手へボールを届けなければいけません。また、15ｍ以上ボールを持って走ることはできず、１度ボールを地面にバウンドさせる必要があります。

実は日本にはオージールールズのアマチュアリーグがあり、より多くの人に基本的なルールを知ってもらい、スポーツについての関心を高めることを目標に、選手たちが日本の学校へ教えに行くなど、日本でもオージールールズを広めるための活動をしています。

今年1月16日、リーグから2人の選手が私の勤務先である広島県瀬戸内高校へやってきました。2クラスの生徒達が体育の時間にこの新しいスポーツや文化について学びました。オージールールズについて聞いたことがある生徒は1人もいませんでしたが、皆それぞれ真剣に一生懸命ルールを学んでいました。時間が限られていたこともあり、基本的なパスやキックの仕方、そして点数のシステムについて主に学びました。生徒全員がとても楽しんだようで、非常に良い経験になったと感じています。はるばる広島まで来てくださったAFLジャパン(日本オーストラリアンフットボール協会)の皆さんと、このような機会をくださった日豪協会に心より感謝しています。