2015年05月22日(金)
子どもたちの話しを聴き、寄り添う電話相談、利用してみて
不登校・不登校気味になってしまったお子さんをもつ親がいる一方で、悩みを打ち明けられず、苦しんでいる子どももいます。そんな子どもたちの話しを聴き、寄り添い、子どもを支援する「ひろしまチャイルドライン」という電話相談があります。子どもたちは、どんな理由で悩んでいるのか、また親としてどうすればいいのか、NPO法人 ひろしまチャイルドライン子どもステーション理事長・上野和子さんに聞きました。
人間関係で悩む子どもが多い
「ひろしまチャイルドライン」は2000年3月に開設した、悩んでいる子どもたちが安心して電話をかけてくることのできる電話相談。ここにかかってくる電話件数で一番多いのは、人間関係に関する相談で、多い月は100件以上あります。
学校での友人関係の悩み、共働きのため一人で家にいることが寂しい、親に気を遣って何も言えない、といったケースや「スマートフォン」「インターネット」という仮想空間でのやりとりをすることで、いざ顔を合わせると、どのようにコミュニケーションをとっていいのかわからないなどの悩みもありますね。
学校での友人関係の悩み、共働きのため一人で家にいることが寂しい、親に気を遣って何も言えない、といったケースや「スマートフォン」「インターネット」という仮想空間でのやりとりをすることで、いざ顔を合わせると、どのようにコミュニケーションをとっていいのかわからないなどの悩みもありますね。
子どもが自主的に話をしてくれるまで待ってみる
もし、不登校気味・不登校になってしまったら、早く改善したいという気持ちがあると思いますが、無理に学校へ行かせようとしないほうがいいと思います。理由を無理やり聞き出そうとして悪化してしまうこともありますので。子どもが、行きたくない理由を話してくれたときには、否定せず気持ちを受けとめ、対応策を一緒に考えるのが有効です。お子さんの気持ちが最優先。“一緒に考え、認めてあげる”ことが大事だと思います。
幼少時代、どんな気持ちで過ごしてきたか思い出して
例えば、こんなこと言ったことはありませんか。
●何で学校に行きたくないの?
●学校に行かなきゃダメよ
ほんの一例ですが、このように自分の意見を子どもへ押し付けた経験はありませんか。幼少時代、親にガミガミ言われて嫌な思いをしたことがある人もいらっしゃると思います。大人になると、そのときの気持ちを忘れてしまうことが多いので、自分の子ども時代を思い出して、話をするときの言い方や子どもの気持ちを理解するよう心がけてみるのはいかがでしょうか。
●何で学校に行きたくないの?
●学校に行かなきゃダメよ
ほんの一例ですが、このように自分の意見を子どもへ押し付けた経験はありませんか。幼少時代、親にガミガミ言われて嫌な思いをしたことがある人もいらっしゃると思います。大人になると、そのときの気持ちを忘れてしまうことが多いので、自分の子ども時代を思い出して、話をするときの言い方や子どもの気持ちを理解するよう心がけてみるのはいかがでしょうか。
ひろしまチャイルドラインを利用する方法も
今年2月から日曜日も開設し、より子どもたちの声を聴くことができるようになりました。親に話しにくいこと、悩んでいることをスタッフが一緒になって解決策を考えます。この「ひろしまチャイルドライン」は、18歳までの子どもがかける専用電話です。