コミュニティ情報

体力と周囲を思いやる心を育てる

今回ご紹介するのは、県内8つある小学生ラグビーチームの一つ「坂ジュニアラグビーフットボールクラブ“Wings”」。16年の歴史を持つ、年少〜6年生までの子どもたちが所属するラグビースクールです。

芝生の上を走りながら、自身の役割や責任を自覚していく
 五郎丸選手の活躍で、注目を集めたスポーツ、ラグビー。激しいとか、ルールが難しいなどのイメージがありますが、小学生のラグビーの試合は、低学年・中学年・高学年とチームが別れ、それぞれの年齢に適した人数や時間、ルールの元で行われます。とはいえ激しいスポーツであり、自身や他のメンバーを怪我などの危険に巻き込む恐れがあることには、厳格な指導を徹底しています。
 練習は3歳〜小6までが一緒に行うため、縦の繋がりがしっかりとして、上級生はリーダーシップを取りながら下級生のお手本となり、下級生は上級生の行動を見て育ち、チームの一員として行動する習慣を身に付けます。そうした仲間との連携や、自分の役割や責任を自覚して行動することは、ラグビーのプレーでも役立ちます。また、坂周辺地域だけでなく、広島市内や呉エリアからも集まっているので、小学校の垣根を越えて交流し、コミュニケーション能力やいろいろな立場の仲間を思いやる心が育まれることも、このチームの魅力となっているようです。 

女の子も活躍! 体が丈夫になり、思いやりの心が育った
 練習を見学していたママたちにも、いろいろお話を伺いました。
 チームに参加したきっかけは、「とにかく体を動してほしくて」「サッカーにも野球にも興味がない子どもが興味を持った」「父親がラグビー経験者」「お友達に誘われて」など、さまざま。兄弟で参加している家族が多いのも特徴で、「弟を入れようと思って体験に来たら、お姉ちゃんがハマった」「お姉ちゃんが先に始めて、弟が興味を持った」など、女の子も活躍している様子。このチームを卒業して、中学・高校・大学になってもラグビーを続けている子も男女問わず多いそうです。
 また、チームに入って良かったと思うことは、「積極的になった」「忍耐力や人を思いやる心が育ったように思う」「運動が苦手だったのに、体育が少し得意になってきた」「よくご飯を食べるようになり、体が丈夫になった」「家族で共通の話題ができた」などなど。
 子供がチームに入ったことで、練習の手伝いをするうちにコーチを任されるまでになる保護者もラグビー経験を問わず多く、みんながラグビー好きになって協力し合うアットホームな雰囲気が、16年という息の長い歴史につながっているのだろうと感じました。
 練習は毎週土曜日の午後、天然芝のある坂の中電グランドで。体験や見学はいつでも受け付けています。
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