コミュニティ情報

体力と周囲を思いやる心を育てる

運動会が6月にある小学校も増え、“走る”ことに関心が高まる季節にぴったりのクラブをご紹介。「石内南スターキッズランニングクラブ」は広島市佐伯区にある「石内南中央公園」を拠点として、主に小学生を対象とした陸上クラブです。

全国大会に出場する選手や、活躍するOB・OGもたくさん
 陸上経験者である代表の福田勝也さんが、近所の石内南中央公園で、子供に走り方を教えていたのが発足のきっかけ。次第に近所の子供たちが集まり、スポーツクラブとして活動を始めて7年目。現在は小学校1〜6年生、平均的に約60人のメンバーが所属し、織田記念陸上、県クロスカントリー大会、県総合体育大会、オタフクカップ駅伝などでも好成績を残すチームに成長しました。
 2015年、2016年は2年連続で全国小学生陸上大会へ出場。ここで陸上の楽しさを知って、中学、高校、大学へ行っても陸上を続け、全国優勝などの実績を作ったOB・OGも多数。世羅高校女子駅伝チームの大西響さんも、同クラブの出身者なのだそうです。
 練習は土・日・祝日の朝もしくは夕方。石内南中央公園やエディオンスタジアム補助競技場などで、ランニング、走り幅跳び、バトンパスなどの練習に励んでいます。
“自由”がモットー。楽しみながら、本人の伸びたい力を引き出していく
 始めるきっかけは、とにかく走るのが好き、陸上に興味があるという子から、運動会で今より早く走れるようになりたいという子まで様々。小学生には、野球やサッカーに比べて馴染みが薄かった陸上競技も、近年は広島出身の100mのオリンピック選手、山縣亮太選手の活躍もあり、トップアスリートに憧れて門をたたく子も増えてきたそうです。
 指導は、それぞれのレベルや希望に合わせて。「小学生は伸びしろも大きく、姿勢や足の動かし方などの基本知るだけで、全然違ってきます。教えることは簡単ですが、それを身につけることは難しいので、繰り返し声をかけるなどして意識させるところから始めます。競技としての陸上が本格的になるのは、きちんと身体ができる高校生やそれ以上からになるので、ここはそのために土台を作ってやる場だと考えています。最初はただ『走るのが楽しい』『早く走りたい』だった子たちが、だんだん陸上の楽しさを知って向き合うようになっていく様を見ているのはうれしい。ここから、将来の世界のトップアスリートが巣立ってくれることが目標です」と代表の福田さん。
 “自由”がチームカラーという同クラブ。それは「教え込むことには限界を伴うけれど、本人の意志で伸びようとする力には限界がない」という福田さんの考えが反映されたものでもあります。そのためか、練習に参加している子どもたちも、見守る大人たちも本当に楽しそう。コーチの多くも、練習を見に来て手伝うようになってくれた保護者(うち多くは陸上未経験者)とのことで、一つの大きな家族が走る楽しさを共有しているようでもあります。見学&体験はいつでもOKです。
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